逆境と悪運の違い~成功者と不遇者における運命傾向の違いを解説
今回は命式の解命ではなく、少し抽象的な話になりますが、強運者と不遇薄幸者の運命傾向の違いについて簡単に述べたいと思います。
なぜこのようなことを解説しようと思ったのかというと、強運の人にも逆境は必ず訪れるからです。否むしろ、強運の人のほうがどんどん行動を起こしていく傾向があるため、人生において逆境・多難となることが多いのです。
では、強運タイプと弱運タイプでは、逆境やその逆境への対処の仕方がどのように違うのか?ということを明らかにしておこうと思ったからです。
逆境と悪運の違い
まず、逆境と悪運の違いを解説します。これは大変重要な観点です。概して、強運者に訪れるのは逆境であり、不遇薄幸者に訪れるのは悪運であるためです。
逆境とは?
まず、順境から解説します。順境とは、『物事がうまい具合にスムーズに運んでいる状態・境遇』だとお考えください。逆境はまさにその逆です。
つまり逆境とは、『物事がスムーズに進まず、目の前に障害や困難がある状態』となります。よく辞書では、『不運で、思うようにならない境遇。どうにもならない状態』などと書かれていますが、逆境は不運ではありません。
すなわち逆境とは、物事を進める上で問題が生じている状態なので、これは余程の天才以外は誰にでも起きうることなのです。
そして、強運者というのは概して生命エネルギーが強く、行動的であるため、往々にしてこの『逆境』によくぶつかります。しかし強運者は持ち前のバイタリティーや意志の強さで、その逆境を取り除き、むしろ成功していくということがよくあるのです。
悪運とは?
悪運とは、不運のことです。いや、不運よりもっと質の悪い運気の悪さと考えたほうが良いでしょう。つまり悪運とは、私がよく口にする運勢における根本的な凶暗示なのです。
逆境が物事を進める上での困難や障壁であったのに対し、悪運はまさに『苦労の多い境遇。不運な境遇。』となり、以下のような状態を生じます。
- 病弱・薄弱・元気がない・生命力が弱い
- 人生で何度も災難・事故・事件などに遭遇
このように、悪運は明らかに『運の悪さ・生命力の弱さ』という事実が根底にあるため、逆境とは全く異なる概念ということになります。
強運タイプと不遇薄幸タイプ、運命傾向の違い
以上で逆境と悪運の違いが明らかとなりました。このため、強運タイプの人生に起こることは『悪運』ではなく『逆境』。不遇薄幸タイプの人生に起こることは『逆境』ではなく『悪運』なのです。
この違いを理解していただくと、強運タイプの人生にも様々な逆境的事象が起こることが分かるでしょう。むしろ、人生に全然逆境が起こらないということは行動を起こしていない・挑戦をしていないということになりますので、強運タイプではないかもしれません。
よく、『成功者には必ず逆境が訪れる』などと言いますが、その理由がこれです。しかし成功者は運が強いため、何か物事を進める上で大きな問題が起こっても、それを打破するために苦しみ・考え抜いたあげく、やがては壁を突破し、そして周囲から頭一つ抜きん出ていくということを繰り返しているのです。
反対に、不遇薄幸者はそもそも生命力が弱いため、何か新しいことに挑戦したり、力強く行動していくということ自体がなかなかできません。そればかりか、なぜか大きな病気に罹ったり、ひどい災難に巻き込まれたり、あるいは事故に遭う等の『悪運』に苛まれながら一生を終えていく傾向があります。
このように、『逆境』と『悪運』は似ているようですが全く違う意味をもちますので、一つ頭に入れておいていただければと思います。
失敗に見えて実は成功、成功に見えて実は失敗?
それからもう一つ、よくみられる強運者と不遇者の違いについて、以下に書いておきます。
- 強運者:一見すると不幸や失敗に見えたが、実はそれが成功のきっかけだった
- 不遇者:一見すると幸福や成功に見えたが、実はそれが転落のきっかけだった
ということもよく起こるようです。これは一つのものの見方のように考えることもできますが、実際に物事の始まりと結果が前者と後者では逆になりやすい傾向があります。
つまり、強運者の境遇では不幸に見えたことが、それをクリアしたことで結局は大きく成功することになった。逆に、不遇者の境遇では幸福に見えたことが、結果的に悲惨な状況を生んだ。たとえば、
- 強運者:突然会社をクビにされ路頭に迷ったが、それを機に独立を考え、努力の末に大成功
- 不遇者:いきなり始めた投資でものすごく儲けたが、豪勢に散財したせいで以前より貧しくなり、落ちぶれた境遇へ
などです。このようなことも気に留めておくと面白いでしょう。たまに宝くじに当たるような人を運気が強い!と考えている方がいますが、かなり的外れです。なぜなら、努力なしで得た金・モノは身につかないからです。