四柱推命旺

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淡谷のり子さんの先天運解読と喜神・忌神~最良構成のお手本的姓名についても解説

今回は虎の舞の方でも紹介した「ブルースの女王」と呼ばれた歌手、淡谷のり子さんの先天運について解命を行いたいと思います。

早速見ていきましょう。

淡谷のり子さんの命式と日干強弱

淡谷のり子さんの生まれは1907年(明治40年)8月12日とされています。

天干
地支

淡谷さんは日干・癸水であり、月支は申月・金旺の生まれ(相令)です。相令は身強となることが多いのですが、三柱においては火・土が多く、日干・平弱となっています。加えて、巳・申が合去する可能性のある命造です。一応、三柱での五行の力量を見てみましょう。

  • 木:約0.3
  • 火:約5.3
  • 土:約11.0
  • 金:約5.0
  • 水:約5.3

上記補正なしですが、もし申・巳が合去するとなると、火・土・金・水いずれもエネルギーが低下します。特に、旺じる金の力量は-4程度となるため、印の生助を失ってしまうことになるのです。

それでは、巳・申が合去しない時間帯を見てみましょう。これは、時支に巳と合・冲する地支が来る場合です。

天干
地支

上記は申・巳・申が並び、合去しません。そして日干身強。

天干
地支

上記も巳・申合去せず、日干強。

天干
地支

こちらは亥・巳冲となり、巳・申合去しません。また日干強です。

天干
地支

上記は巳・午・未が揃い、申は合去しませんが溶かされる(無力化する)ことになります。この時間帯は昼頃ですが、火が大過し、日干は過弱に陥ります。

すなわち、上記の四つの時間帯のみ巳・申は合去せず、他の時間帯では巳・申が合去することになります。そこで日干強弱については推測の域を出ませんので、淡谷さんの事象を参照することに致します。

時柱不明ですが経歴という手がかりがあるため、日干強弱・喜神忌神を予測することができます。

淡谷のり子さんの大運と事象

ダラダラと長く書くと余計に分かりにくくなるため、要点のみ参照していきます。いずれも引用は【淡谷のり子(ウィキペディア)】です。

青森県立青森高等女学校中退→上京を経て東洋音楽学校(現・東京音楽大学)ピアノ科に入学→後に声楽科に編入。同声楽科では、荻野綾子、久保田稲子に師事。 1929年(昭和4年)に同声楽科を首席で卒業。同年春に開催されたオール日本新人演奏会(読売新聞主宰)で歌唱し、「10年に一度のソプラノ」と絶賛された。 1930年(昭和5年)にポリドールから『久慈浜音頭』で歌手デビュー

上記の時期は【己酉(9歳~)】、【庚戌(19歳~)】です。概ね順調な環境運と成功を得ていますが、1930年までは金旺運でしたので、金が喜神である可能性が高いです。またどの時点で【淡谷のり子】という姓名を使用し始めたのかは不明ですが、当然位相の高い芸名が成功の原動力になっています。

日中戦争が勃発した1937年(昭和12年)に発売した『別れのブルース』が100万枚を超える大ヒットとなり、一気にスターダムへ駆け上がった。翌1938年(昭和13年)に発売した『雨のブルース』は、満州の将兵たちに熱狂的に受け入れられるなどしてこちらもヒット

1936年から【辛亥】水旺運に入っています。もし身弱で申・巳が合去する場合は、亥水はこの申・巳を解合するため、大なる喜神運となります。また火が強い場合は、水が財源(火)を放つ鍵となります。上記のことから、身弱である可能性が高いです。

1953年(昭和28年)の第4回NHK紅白歌合戦に初出場と同時に紅組のトリを務めた(ただしトリに関しては異説あり)。この頃から、テレビのオーディション番組の審査員やバラエティー番組にも出演して活躍の場を広げたが、番組ではプロ意識の高さもあって辛口コメントをするようになる。

辛口コメントは金が強い姓名の影響ですが(金の人は好き嫌いがハッキリしていて自己主張が強い)、この時大運は【壬子】の水旺。この大運は水が大変強い時期であり、もし水が忌神の場合は財運・社会運も弱い時ですから、水が喜神である可能性大です。

1971年(昭和46年)に第13回日本レコード大賞特別賞、1972年(昭和47年)に紫綬褒章などを受賞(受賞歴について詳しくは賞歴の欄を参照)。1979年(昭和54年)には津軽三年味噌(かねさ)の広告に出演し、淡谷が口にしたコピー「たいしたたまげた!」(青森の方言で「とても驚いた!」)は、当時の流行語にもなった。 1980年代から1990年代にかけて、フジテレビ「ものまね王座決定戦」の名物審査員として出演し、辛口評価を含めて若者からも人気となる。

1966年から【甲寅】の木旺運に入っています。寅は申・巳の合を解く可能性があり、もしそうであれば忌神であっても平運程度となります。その後1976年からは【乙卯】木旺運に入り、1986年からは【丙辰】運です。

木は原局に欠けているため、もし土多の命造となる場合は閑神です。

その後85歳で新曲を発表するなど、晩年まで歌手として精力的に活動を続けた。しかし1993年(平成5年)に脳梗塞で倒れた影響で、以後体調などが悪化して仕事を控えるようになった。 1999年、老衰のため自宅で死去。享年92。

この時【丙辰】運ですが、1990年からは土旺運に入っています。92歳という高齢のため忌神運の影響かは正直?なのですが(また姓名位相が高い場合は忌神を忌まず)、体調が悪化した時期は火・土が強まっていました。このことから、淡谷さんは日干身弱である可能性が高いと判断できます。

淡谷のり子さんの解命結果

以下、解命結果を記しておきます。

  • 日干:癸水
  • 日干強弱:身弱(小弱程度)
  • 格局:正官格
  • 用神:庚
  • 喜神:金・水
  • 忌神:火・土
  • 閑神:木
  • 調候:不要

上記の結果より、淡谷さんの姓名位相は大変高く、成功・幸福・長寿となるべき運勢で得ることは虎の舞で述べた通りです。

なお姓名構造を喜神ばかりの【水・金・金】とするとどうなるでしょうか?この場合は健康であっても、金の鋭さが強く出過ぎてしまい、人から忌み嫌われる傾向が出て、人気運が低下するのです。しかし、【水・金・土】と地格に土を入れることによって、強い性情の中にも人情味や温和さが感じられ、人気を得ることになるのです。したがって、芸名においてはこのような視点も重要です。