木原誠二さんの先天運解読と大運動向解説
本日は最近大きな話題となっている政治家の木原誠二さんの先天運を解読したいと思います。なお問題となっている報道内容については特に解説しませんので、よく知らないという方はご自身でお調べいただくようお願い致します。
木原誠二さんの命式と喜神・忌神
木原さんの誕生日は1970年6月8日(ウィキペディア)とあります。その日の命式は以下です。
天干 | ? | 己 | 壬 | 庚 |
---|---|---|---|---|
地支 | ? | 未 | 午 | 戌 |
木原さんは日干・己の人です。月支は午火で印が月令を得ているため、普通格局確定です。また、地支には火・土を本気としてもつ支が並ぶため、この時点で身強確定となります。以下、三柱での五行の力量を確認します。
- 木:約1.0
- 火:約16.7
- 土:約12.0
- 金:約1.3
- 水:約2.0
上記は原局のママのものですが、もし時支が卯等の場合は、卯・未木局半合や、午・戌火局半合が成立するためより木・火が強くなります。また時支が丑の場合は、土の力量がこれより大分弱まります。とはいえ、やはりこの時点で火・土最強であるため、日干強となることは間違いありません。
すると木原さんの先天運における基本事項はすぐに判明しました。
- 日干:己土
- 日干強弱:身強(中強程度)
- 格局:印綬格
- 用神:庚か壬
- 喜神:金・水
- 忌神:土・火・木(閑神となる可能性)
- 調候:壬水
とこうなりますが、命式で素晴らしいのは調候のあり方です。月干に壬水があらわれ、なおかつ年干の庚金に生じられる有力な調候です。ただし時柱によっては、大運や流年に丙火や丁火が来ると無力化(冲・合)します。この点も注意して見ると、後で事象と大運を照合する時に面白いです。
また午・戌が合する場合、木は忌神寄りの閑神となります。特に地支に巡る寅は火を強めるため凶で、前年(2022年・寅)から木原さんは愛人問題などを巡り批判や報道に晒されています。
午月生まれの火強ですので、調候の壬が無力化すると運勢が一気に悪化するタイプです。
木原さんの大運位相は高めで推移
次に木原さんの大運を読み、先ほど出した解命結果が正しいかどうかを確認していきます。木原さんの大運は順行運であり、人生の中心を金や水が巡るため大運位相は高めです。つまりこれが政治家として成功している大きな運勢的理由です。
大運【甲申】1990年~2000年
1990年は、木原さんがちょうど20歳になる年です。申は喜神の庚、壬をともに含む大変喜となる地支です。申が固有根となる場合、強すぎる日干の気を洩らすと同時に調候の役割も果たすため、人生で最も良運期となる可能性があります。
しかし天干は甲木で庚金と剋。ただし日干が己土であるため、庚は去となりません。このため木は官として有力となり(廉直、職務等に忠実、位上がる)、地支に申が巡ったこともあって、喜となります。つまり喜神運。
ウィキペディアには、『1979年5月にアムステルダムに移り、同年12月、新宿区立戸塚第二小学校へ転入。武蔵中学校・高等学校、東京大学法学部を卒業後、大蔵省に入省(証券局企業財務課)。1995年~97年、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)留学。帰国後、主計局法規課勤務ののち、1999年~2001年 英国大蔵省に派遣。』とあり、順調に成功の軌道に乗っている様子がうかがえます。
大運【乙酉】2000年~2010年
地支の酉は喜神運。また天干の乙木も原局の喜神を去することはなく、喜の作用となります。すなわち、三柱の構造のみで判断すれば喜神運と言えます。食傷の酉金が有力となれば、仕事に精を出し、その成果が認められる時期となります。
『2001年7月 財務省大臣官房文書課長補佐(審査管理)兼大臣官房秘書課長補佐(調査)となり、2003年7月からは国際局の課長補佐を2年務めた。2005年7月10日 岩見沢税務署長に転任するも、急遽行われた郵政解散を受け出馬するため8月17日に財務省に復籍のうえ退職。
2005年の第44回衆議院議員総選挙に自由民主党公認で東京20区から出馬し、現職の加藤公一を破り初当選した。
2009年の第45回衆議院議員総選挙には自民党公認で出馬するも落選。落選中は、縄文アソシエイツでコンサルタントとして勤務。政策研究大学院大学の研究員に就任。
上記ですが、この期間に財務省を退職し、2005年に衆議院議員選挙で初当選しています。2005年は大運と同じ【乙酉】の金運ですので、やはり金が喜神であることが分かります。また、落選した2009年は【己丑】と忌神の土強運でしたので、土が忌神であることも確認できます。
問題の大運【丙戌】2010年~2020年
ここで問題の大運が巡ります。もう見るからに忌神運です。まず、大運・天干に丙火が巡り、壬水を無力化(ただし、時柱によっては無力化を防ぎますが、やはり丙火によって調候の力が弱まることは間違いなし)。
また、地支は戌で、日干を強めてしまいます。この戌土は日干の丙火に生じられるためとても強く、忌の作用を強めます。経歴は以下。
2012年の第46回衆議院議員総選挙に自民党公認で再び出馬し、加藤らを破って当選、国政に復帰した。
2013年9月の第2次安倍内閣で外務大臣政務官に就任。2014年9月に退任する。
2014年12月の第47回衆議院議員総選挙で3選。2015年10月、外務副大臣に就任。
2017年10月の第48回衆議院議員総選挙で4選。
何事もないように見える、というか順調に地位を維持していますが、その裏では大変なことが起こっていたようです。
ここからはウィキペディアではなく、木原誠二さんの裏年表が掲載されている【new trend picks】さんの記事を掲載させていただきます。
2005年9月 衆院選で初当選
2006年4月10日 X子(現妻)の当時の夫・安田種雄さんが不審死
2008年春 木原誠二さんとX子(当時は銀座ホステス)が出会う
2009年8月 木原誠二さんが衆院選で落選
2012年12月 衆院選で2度目の当選、国政復帰
2013年9月 外務大臣政務官に就任
2014年10月 X子が長女出産、X子と木原誠二さんが結婚
2015年3月 愛人A子が娘を出産
2015年10月 外務副大臣に就任
2017年8月 自民党政調副会長兼事務局長に就任
2018年春 警視庁が安田種雄さんの不審死事件の再捜査を開始
2018年秋 木原誠二さんと妻の間に第二子の息子誕生
2018年10月 警視庁が木原誠二さん妻(X子)の実家を家宅捜索
2018年10月 木原誠二さんが自民党情報調査局長に就任
2021年10月 岸田政権誕生、木原誠二さんが内閣官房副長官に就任
2021年12月 週刊新潮が木原誠二さんの愛人問題を報じる
2023年6月 週刊文春が木原誠二さんの愛人・隠し子を報じる
【引用:『木原誠二は何をした?隠し子など週刊文春スキャンダルを時系列まとめ』】
まず、木原さんとX子さんが出会ったのが2008年とのことですが、2008年は【戊子】の喜神運。この時は恋愛運好調期となる財運で、木原さんは大変喜んだ事でしょう。
しかしその後、暗雲が立ちこめてきたのが、やはり忌神の【丙戌】運でした。木原さんがいつ、妻であるX子さんの事件を知ったのかは分かりませんが、結婚が2014年であるため、それまでは全く知らなかったのでしょう。
その後、2018年には『警視庁が安田種雄さんの不審死事件の再捜査を開始』とあり、この年の干支がなんと【戊戌】です。
また地支の戌は順行運の場合、前半(4年)金旺、後半(6年)土旺です。つまり木原さんにとっては、後半忌神の働きが顕著となる2014年~が主立った忌神運となるのですが、ちょうど2014年にX子さんと結婚している事実もちょっと怖いです(よくある忌象ではありますが)。
大運【丁亥】2020年~2030年
地支の亥は喜神の水旺運ですが、まずは天干を見て下さい。丁火はどのような作用をするでしょうか?単純に火として見るのではなく、原局との作用を見ます。もちろん時柱によって作用は変わるのですが、三柱だけで見ると、この丁火は壬水と合去する可能性があるのです。
丁・壬が合できるのは木旺運のみだからです。すると、亥の喜神としての作用もかなり小さくなりますし、亥の蔵干に甲木があり、流年に寅や卯が巡る場合は、むしろ火を強める作用があることも重要です。
そして現在は、2022年から木の運が巡り、木原さんにとっては忌神の火が強まっている結果、このような波乱期が到来したということになります。
また流年においては、この後甲辰(2024)、乙巳(2025)、丙午(2026)、丁未(2027)、と4年も忌神運が連続するため、木原さんの地位は今後かなり危ういということが分かります(姓名に喜神多ければ大丈夫なのですが、虎の舞で解説したとおり忌神優勢となっています)。
今後も木原さんの動向から目が離せません。