四柱推命旺

十干と十二支から解命を行う本格的四柱推命の専門サイトです。四柱推命の本質と解命方法を詳しく解説し、ユーザーの皆様の理解を深めていきたいと思います。

命式(四柱八字)の出し方

この記事では命式(四柱八字)の出し方について解説していきたいと思います。命式の出し方につきましては、当サイトなど自動で算出できるプログラムがありますので、あえて自分でやる必要もないのですが、「命式の算出方法がどのような仕組みになっているのか?」を知ることは大切だと思います。

命式の出し方は特に難しいことはありませんで、年柱・月柱・日柱・時柱のすべてを一気に解説していきます。

六十干支について

まずそれぞれの柱を出す前に、すべての柱において共通・基本となる六十干支について知っておいてください。以下に表を掲げますが、年柱・月柱・日柱・時柱いずれも全てこの六十干支の流れに基づいています。

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干支に番号を振ってありますが、その順番で干支が巡っていきます。すなわち1番の「甲子」の次は2番の「乙丑」です。そして最後、60番の「癸亥」まで巡りましたら、今度はまた「甲子」に戻ってきます。

この流れは全ての柱に共通であり、四柱推命の基本となる概念ですので、まずはこれを頭に入れておいてください。ちなみに六十干支については「六十干支と空亡」をご覧ください。

年柱の出し方

年柱は一年毎の干支をあらわす柱です。今年は【己亥】ですから、来年はその次の【庚子】。昨年は一つ前に戻って【戊戌】の年でした。これも六十干支表を見ればすぐに確認できます。

西暦から簡単に自分の年柱を知る方法

西暦から簡単に自分の年柱を知る方法があります。それは「西暦年から3をマイナスし、その数を60で割った余りを求める。その余りが年干支の番号」というものです。

私の場合は1981年生まれですから、1981-3=1978であり、1978を60で割ると余りは58となります。上の表から58番の干支を探すと【辛酉】が見つかりました。これが私の年柱です。ちなみに余りが0の場合は60としてください。

年干支の始まりは立春から

ただしその方法だと年柱を間違える可能性があります。なぜなら干支暦の切り替わりは「立春」だからです。立春は大体2月4日頃です。このため1月生まれの人の場合は、さきほど出した数からさらに1マイナスしければいけません。

ですから1981年生まれでも立春前までの生まれの場合は年柱は【庚申】となります。

正直これは面倒くさいですから、万年暦を調べて正確な干支を出すか、コンピュータの判断に任せた方が良いでしょう。

特に誕生日が2月4日前後の方は注意が必要です。干支の切り替わりは何時何分まで正確に決まっていますので、正確なデータやプログラムで判定する方が確かだと思います。ちなみに立春の時刻は毎年変わりますから、その年によって調べる必要があります。

月柱の出し方

月柱もその月の1日から切り替わるわけではありません。四柱推命は干支暦を基盤としていますが、干支暦は二十四節気によって成り立っていますから、月の切り替わりも当然二十四節気を元に判断します。

二十四節気については「二十四節気について」をお読みください。

二十四節気とは、1太陽年を太陽の黄道上の位置によって二十四に分割したもの(定気法)です。四柱推命では、1太陽年を日数で割った平気法ではなく、以上の定気法を用いて季節を配します。このためその年によって節入り日が異なり、一定とはなりません。ちなみに今年2019年の立春は2019年2月4日12時でした。

時柱に配する月の干支は、二十四節気のうち十二ある「節気」を節目として配置します。すなわち立春・啓蟄・清明・立夏・芒種・小暑・立秋・白露・寒露・立冬・大雪・小寒がそれであり、これら節気の節入り日をもって干支が切り替わります。

したがって月始め(1日)が干支の始まりではない点に注意が必要です。たとえば今年の大雪の節入りは2019年12月7日19時であり、この時刻をもって月柱が【乙亥】から【丙子】に変わります。

月干支を四季で覚える

地支においては1年12ヶ月に十二支が割り当てられますから、毎年地支は一定に巡ります。このためまずは月と地支との関係で覚えると良いでしょう。

十二支は季節で四つのグループに分けることができます。以下をご覧ください。

  • 春(寅・卯・辰)(2月・3月・4月)
  • 夏(巳・午・未)(5月・6月・7月)
  • 秋(申・酉・戌)(8月・9月・10月)
  • 冬(亥・子・丑)(11月・12月・1月)

このため、2月の立春過ぎの生まれであれば、地支は必ず寅になることが分かります。(2月生まれでも立春前の場合は丑です。)

年柱と月柱の相関関係

年柱と月柱には以下のような相関関係があります。これを覚えておくと、一応年柱だけ知っていれば月柱も自ずと分かることになります。

年柱・天干寅月の干支
甲・己丙寅
乙・庚戊寅
丙・辛庚寅
丁・壬壬寅
戊・癸甲寅

つまり甲か己の年は、必ず丙寅から始まるということです。セットになっている干はすべて干合する干ですから、覚え方としては「干合し、化する五行を生じる五行が寅月の天干となる」という具合です。(例:丁・壬は干合して木となる。木を生じるのは水のため、丁・壬年の寅月は【壬寅】である。)

そしてもちろん月柱も六十干支の流れにしたがうわけですから、【壬寅】の次の月は【癸卯】という風に順番に巡っていきます。なお、六十の干支が巡るため、すべての干支が一周するには5年かかります(60÷12=5)。つまり月柱は5年周期というわけです。

日柱の出し方

日柱も考え方は同様です。日干支は日に一つずつ干支が巡っていきます。今日は【己丑】、明日は【庚寅】、その次は【辛卯】という具合です。これが延々と古代から乱れなく続いているのが四柱推命なのです。

もちろん干支は六十で1セットですから、一周するには六十日かかります。つまり約2ヶ月周期で日の干支は巡っていきます。

日柱を年月日情報のみから計算するのはとても大変ですから、万年暦を調べるか、プログラム判定に任せると良いでしょう。

時柱の出し方

1日を十二支で等分し、2時間を一刻として干支を配したのが時柱です。このため1年同様、1日の中で巡る地支は決まっています。1時間で一刻ではない点は注意が必要です。

時干支については以下、時刻と干支の対応表をまずはご覧ください。

時刻干支
23時~翌1時
1時~3時
3時~5時
5時~7時
7時~9時
9時~11時
11時~13時
13時~15時
15時~17時
17時~19時
19時~21時
21時~23時

真夜中24時を子の刻の中心とし、正午を午の刻の中心と定め、十二支を配したのが時干支です。まずは時刻と地支の配分を覚えましょう。2時間ずつ子、丑、寅と巡っていくため覚えるのは難しくないはずです。

月柱では地支と四季を対応させて覚えることができますが、時刻も同様、夜は冬(亥・子・丑)、朝は春(寅・卯・辰)、昼は夏(巳・午・未)、夕は秋(申・酉・戌)という風に覚えると簡単です。

さらに六十干支が5日で一巡(60÷12=5)することから、次のように日柱と時柱の相関関係が成り立ちます。

日柱・天干子刻の干支
甲・己甲子
乙・庚丙子
丙・辛戊子
丁・壬庚子
戊・癸壬子

すなわち、甲もしくは己の日は必ず【甲子】刻から始まるというわけです。これを覚えておくと、日柱が分かればその日一日の時柱も分かることになります。覚え方としては、セットとなる干支が干合の関係にあるため、「干合し、化した五行を剋す五行が子刻の天干となる」という具合です。

つまり甲と己は干合して土となり、土を剋す五行は木です。このため、甲もしくは己日の子刻は【甲子】になることが分かります。

ただしこれも自分で計算するのは面倒ですし、間違える可能性もありますから、やはり万年暦かプログラム判定に頼ったほうが良いでしょう。