四柱推命旺

十干と十二支から解命を行う本格的四柱推命の専門サイトです。四柱推命の本質と解命方法を詳しく解説し、ユーザーの皆様の理解を深めていきたいと思います。

十二支とはなにか

十干が日を数えるのに用いられていたことは「十干とはなにか」で説明しましたが、十干だけでは季節の移り変わりや時間を詳細に記録するのに足りないということから、十二支が考案されたようです。

干はもともと「幹」の意があるとされ、幹にはみき、根本、主体、大本といった意味があります。したがって十二支とは、その幹から枝分かれしたものとして「十二枝」と定義されたものと考えられています。そして「十幹十二枝」がより簡略化されて「十干十二支」になったとも伝えられているのです。

一日を細分するのも、長年の観察・考察から十干よりも十二支のほうが適していることが分かり、十二支が採用されました。実際には甲子・乙丑・丙寅のように十干十二支で時間をあらわしますので、六十干支が一巡するのはちょうど5日周期となります。六十干支については次の記事で紹介致します。

また一年が十二に区切られているのは御存知の通りですが、これも十二支によって区分けできます。すなわち2月の立春から寅・卯・辰が春をあらわし、巳・午・未が夏をあらわし、申・酉・戌が夏をあらわし、亥・子・丑が冬をあらわしているのです。

ただし十二支による1年の区分けは年明けの1月1日スタートではなく、十二節気の立春からスタートしますので注意が必要です。つまり1981年は酉年ですが、1981年1月の次点では年支は「申」ですから、正確には1981年1月生まれの人は申年生まれとなります。これは命式の出し方の記事で具体的に説明致します。

ちなみに当然年も十干十二支によって示しますので、六十干支ではちょうど5年周期となります。

十干十二支は古代人の英知から生まれた

現在のように時刻を知る方法がなかった古代においては、地上に先端が鋭く尖った棒を垂直に突き刺し、太陽の運行によって変化する光の影から、周期的に移り変わる時間という概念を知り、それを十二支によって表示したようです。

つまり棒を中心としてめぐる影の動きを観察することによって1日の周期性を知り、さらに円状に十二支を配することによって1日を十二等分しました。そしてそれを何日も何年も記録していくと、やがて一年の中にも春夏秋冬という周期性があることに気づき、一年にも十二支を配しました。

ちなみによく九星術などで用いられる方位盤も、そのような太陽の運行の記録が元になっていると考えられています。

以下に簡単な図を掲げておきます。十二支と一日の時間の関係も知ることができます。

現代では一日を24に分割する方法になれていますが、四柱推命では12に分割します。したがって一刻は2時間であり、夜中の0時(冬・子の刻)、明け方の6時(春・卯の刻)、昼の12時(夏・午の刻)、夕方の18時(秋・酉の刻)という風に時刻が移り変わっていきます。

また十二支にも五行と陰陽の割当があります。以下に表を掲載しておきます。

十二支五行陰陽季節

十二支生肖説について

十二支生肖説とは、十二支に動物を割り当てたもののことです。皆さんもよくご存知だと思いますが、十二支に割り当てられる動物は以下のようになっています。

十二支動物

となっておりますが、これまでも説明したように十二支は時間を記録するために用いられた代名詞であり、動物とは何の関係もありませんのでご注意ください。この十二支生肖説は古来、十二支の考え方を世の中に広めるために、誰にでも覚えやすいよう動物を割り当てたという経緯があるようです。

ただ日本では「ね、うし、とら、う、たつ、み、うま、ひつじ、さる、とり、いぬ、い」と動物の呼び名で十二支を読むことになれているため、どうしても動物が思い浮かんでしまうということは仕方ありませんが、十二支と動物は何の関係もないということは頭に入れておいてください。

この十二支生肖説が四柱推命の古書などでもっともらしく取り上げられていることから、占い師のなかにも「寅が喜神だから虎のものを身につけるのが良い」などと言っている人もありますが、理論的に何の根拠もありませんので、今後は一切触れないように致します。