バイク事故で死亡した俳優・二神光さんの喜神・忌神~食傷と事故運についても解説
『5日午前3時ごろ、横浜市中区本牧町1丁目の市道でバイクを運転中に転倒し、道路脇の電柱や金属製の車止めに衝突し、死去した』と伝えられている、二神光さんの先天運について解説致します。
二神さんについては最近、虎の舞にて姓名構造(先天運との五行バランス)が悪いと指摘致しましたが、その根拠となる先天運解命結果となります。
二神光さんの命式と日干強弱
二神光さんの誕生日については、以下【斯々然々】という劇団のページに、1990年10月23日と記載されていました。
天干 | ? | 辛 | 丙 | 庚 |
---|---|---|---|---|
地支 | ? | 酉 | 戌 | 午 |
二神さんは日干・辛金の人であり、月支は戌月・土旺の生まれです(金旺ではありません)。このため普通格局に分類され、三柱では偏官格と判断できます。
まず日干・辛と月干・丙が干合の関係ですが、これは土旺のため合しません。また地支における戌・午は火局半合を起こしており、火の力量も相当程度あることが分かります。
上記を踏まえ、三柱における五行の力量を見てみましょう。まずは原局そのままの計算です。
- 木:0
- 火:10.0
- 土:6.7
- 金:17.3
- 水:0
三柱においては、食傷の水と、財の木の力量がともに0という、かなりアンバランスな命造であることが分かります。火は原局のままで計算すると10.0となっており、比劫(金)の次に強いのですが、火の半合を計算に入れるとどうなるでしょうか?
- 木:0
- 火:15程度
- 土:1~2.0程度
- 金:15程度
- 水:0
上記のようになり、火が金に並んで強いことが分かります。また火が金を剋すため、三柱のみでは火の勢いが金をやや上回っていると見ることもできますが、火も金への制剋で力を減衰するのです。また土については戌が火化するため理論上は0になりますが、私は戌の土性がやや残ると判断し、1~2程度としています。そうとしても、土はとても弱い状態です。
ところが、上記のような命造の場合、戌・午の半合が解けると一転して土が力を発揮し、日干を生じることが分かります。しかも土旺ですので、もし時柱に土がある場合は身強となりますし、その場合は火・土ともに強い命造となるため、いずれも忌むことになるのです。
そして官と比劫がともに強い命造の場合は、そこに通間である土が来ると、火->土->金という気の流れが出来ることになって、日干大変強くなり、火・土・金いずれも忌神化するということも起こるのです。
このようなことから、二神さんの命式は現時点で身強と判断することが適切ではあるのですが、やはり時柱が火であった場合等、原局身弱である可能性もあるため、事故時の大運・流年等を観察し、日干強弱と喜神・忌神を慎重に判断する必要がありそうです。
二神さんの事故時の大運と流年干支
それでは二神さんの事故当時の大運干支や流年干支を見てみましょう。いつ発現したかが問われる病気とは異なり、事故は忌神運期に起こると判断するため、非常に重く見ます。
まずは大運ですが、【己丑(2016年~)】の土旺でした。丑は戌・午の合を解きませんが、天干・地支ともに土ゆえ、火のエネルギーを納火し、湿土となって日干を強く生じることになります。特に丑・辰のような湿土は、火のエネルギーを大きく吸収します。
したがって大運干支は、二神さんが身強であることを示唆しています(しかし、原局が身強ではなくとも、己丑によって身強に転じ、火・土・金が忌神となった可能性もあり)。
また事故当時の【2024年9月5日午前3時ごろ】の四柱も見ておきましょう。
天干 | 壬 | 壬 | 壬 | 甲 |
---|---|---|---|---|
地支 | 寅 | 申 | 申 | 辰 |
上記ですが、四柱(事故当時の五行エネルギー)そのものの五行力量を見るだけではなく、年柱から順番に二神さんの原局+大運と重ね合わせるように見ていきます。
年柱は【甲辰】であり、辰が戌と冲の関係であるため、戌・午の火局半合を解いていることが分かります。その上で申が二支あり、土・金のエネルギーが非常に強くなっていることが分かるでしょう。実際にこれら全ての五行力量を、二神さんの原局+大運の力量に足した値を出します。
- 木:2.7
- 火:10.0
- 土:26~28程度
- 金:27程度
- 水:16
上記のようになり、やはり火->土->金の流れが出来、結局のところは印・比劫が突出して強くなっていることが分かるのです。ちなみに3時頃とのことですが、2時台だと以下のようにさらに土・金が強くなるため、私は真太陽時で2時台後半の事故だとみております。
天干 | 辛 | 壬 | 壬 | 甲 |
---|---|---|---|---|
地支 | 丑 | 申 | 申 | 辰 |
上記の結果から、二神さんは日干・身強である可能性が高いと判断致しました。またもし原局身弱であったとしても、少なくとも事故当時は身強であった、と考えています。
- 日干:辛
- 格局:偏官格
- 日干強弱:身強(小強程度)
- 用神:壬水
- 喜神:水・木
- 忌神:金・土・(火)
- 閑神:時柱によっては火
- 調候:壬水・丙火
また上記の結果より、五格に忌神の多い構造である二神光さんの姓名は、先天運とのバランスが悪く凶という判断を致しました。特に食傷の水が一点もないことが致命的となっています。
食傷と事故運について
バイク事故で死にかけたビートたけしさんもそうでしたが、食傷がひどくアンバランスとなる時に重大な事故が起きやすいとされています。(そういう私も幼少期に、食傷が無力化した時に転落事故で死にかけたことがあります。)
これは特に印や官が大過し、食傷を剋す場合に多いのですが、二神さんの場合は土(印)と官(火)が事故当時非常に強くなっており、これらが用神である食傷の水を剋し無力化したことが見て取れます。また元々食傷が全く弱いか、ない場合も考え方は同じで、印が忌神の場合は印や官の大過を事故的暗示と見ます。
そのような命式であっても、姓名に旺盛な水・木があれば問題はないのですが、二神さんの姓名には用神の水が一点もなく、しかも忌神の火・土・金が優勢であるという大変悪い構造であることが、運勢的に今回の悪運を招いたと判断しております。