24歳で急逝した板垣瑞生さんの命式解説と喜神・忌神
今回は虎の舞でも記事を書いた俳優の板垣瑞生さんの先天運について解説したいと思います。
ご存じのとおり板垣さんは24歳という若さで『不慮の事故のため死亡』したと報道されました。同時に精神疾患を患っていたことも判明しています。
板垣瑞生さんの命式と日干強弱
板垣さんは2000年10月25日生まれとされています。
天干 | ? | 丙 | 丙 | 庚 |
---|---|---|---|---|
地支 | ? | 辰 | 戌 | 辰 |
板垣さんは日干・丙火であり、月支は戌・土旺の生まれです。明らかに土多です。辰・戌は冲の関係ですが、辰・戌・辰と並ぶため、冲去しない可能性が高いでしょう。格局は食神格か正財格(普通格局)、あるいは従児格となる可能性も残しています。
三柱における五行の力量は以下となります。
- 木:1.3
- 火:7.0
- 土:20.0
- 金:5.3
- 水:0.7
上記はプログラム判断を元にしています。補正すると火に生じられる土はさらに強い力量があります。対して火は少し弱くなります。土多のため、金はやや強くなり、水はほぼ無力となります。
日干強弱は身弱確定です。最も日干の力量が強くなるのは【甲午】時ですが、火が土を生じる構造となりますので、やはり身弱です。
板垣瑞生さんの大運動向から喜神・忌神を知る
上記命造において食神格か正財格の場合、喜神は木のみ、忌神は火・土・金・水(閑神)となります。従児格の場合、喜神は土・金・水・火(閑神)、忌神は木と真逆となることから、大運観察で喜神・忌神が分かりやすい命造と言えます。
そこで死亡時(2025年3月)の大運を見てみると、2025年2月より【己丑】の水旺運にあることが分かりました。前運は2015年~の【戊子】運です。
【己丑】は水旺運とはいえ、天干・地支ともに土の干をもつため土多命造にとっては土が大過します。また丑に蔵される水も土多の運気では忌神寄りとなるため、この大運と事象の関係から普通格局であると判断できます。
- 日干:丙
- 格局:普通格局
- 日干強弱:身弱(小弱)
- 用神:甲木
- 喜神:木
- 忌神:火・土・金
- 閑神:水(時柱に木、もしくは歳運に木巡る時は喜神寄りの閑神)
食傷大過による精神的困窮の暗示
また虎の舞でも解説しましたが板垣さんは姓名構造も悪く、五格には喜神が皆無であり、大運・流年による忌神の影響を受けやすい運勢でした。これは、姓名構造において忌神が大過しており、先天運の忌神の作用(力量)をより強めてしまうという要因に依ります。
普通格局の身弱で食傷(土)が大過する場合は、怪我・事故運・徒労・行き詰まる等の暗示があります。これに加え、日干の丙火が食傷の大過によって生気を失うわけですが、火は精神を象徴する五行のため、精神的な問題や波乱を抱える暗示があります。
食傷が自我を象徴する比劫の気を奪うため、内面は常に憂鬱気味で、感情が不安定になりやすく、時に自暴自棄を起こすのも食傷大過の人の特徴です。また食傷大過は事故運とも言われ、不慮の事故に遭う等の暗示もあります。
ですから姓名構造は、食傷の土を弱めるような構成としなければいけません。板垣さんの場合は、木・水を中心に配置することです。比劫の火は食傷を強めてしまうため喜神ではなく、忌神となることにも注意が必要です。ただし姓名構成においては、木が十分な力量をもつのであれば、火を同時に配置することは問題ありません。