四柱推命旺

十干と十二支から解命を行う本格的四柱推命の専門サイトです。四柱推命の本質と解命方法を詳しく解説し、ユーザーの皆様の理解を深めていきたいと思います。

ジャングルポケット・斉藤慎二さんの先天運解読

今回はジャングルポケット・斉藤慎二さんの先天運を解読致しました。斉藤慎二さんが起こした事件・経緯等については省略させていただきます。

斉藤慎二さんの命式と日干強弱

早速、斉藤慎二さんの命式をうかがってみましょう。生まれた時間が分からないため、三柱での判断となります。

天干
地支

斉藤さんは日干・壬水であり、月支は戌月・土旺の生まれです。つまり壬水は死令であるため、この時点で身弱である可能性大です。

試しに、最も日干が強くなる金の時間帯における力量を見てみましょう。

天干
地支

上記は時干に戊があらわれ、壬を剋します。午による火局半合も形成されたままですので、日干小弱となります。

天干
地支

上記も同様です。ちなみに時支が子である場合、午・戌の火局は成立しませんが、やはり身弱となります。したがって斉藤さんの日干は身弱・確定です。

天干
地支

さて、三柱での五行別・力量を見てみましょう。午が冲・合でないことを前提とし、午・戌・戌の火局半合を計算に入れます。

  • 木:0
  • 火:18程度
  • 土:0~3程度
  • 金:3程度
  • 水:2程度

軽く補正を加えました。財の火が大過していますので、財が最忌神となります。特に地支に巡る午・戌・寅を忌み嫌い、これらの地支が巡る時は忌象があらわれます。

斉藤慎二さんの格局と喜神・忌神

早速解命結果が出ました。以下を元に現在の運勢や起こりうる出来事を考えることができます。

  • 日干:壬
  • 格局:偏官格もしくは印綬格
  • 日干強弱:身弱(小~中弱)
  • 用神:壬水
  • 喜神:水・金
  • 忌神:火・木・土
  • 調候:壬水

格局は普通格局の偏官格もしくは印綬格であり、喜神は水と金。忌神は火・木・土となります。火が大過しているため、用神は金では溶解する恐れがあり、壬水を取ります。

元来、壬水の人は知力明敏にして洞察力に長けるものですが、火や土が大過すると壬の良さが活きません。むしろ愚鈍・鈍重となることさえあります。

忌神は木・火・土で最も火を忌みますが、木は火を生じること、さらに強い火が土を生じると土も大過しかねないことから、三柱の構造では火・木・土ほぼ同等に忌の傾向があります。

身弱(普通格局)であり、忌神の財(火)が大過した場合の忌象については、概して以下のことが起こります。

  • 金銭感覚がおかしい。その結果お金に困る。借金・ギャンブル等が多い(実際に斉藤さんはギャンブル好き(依存症レベル)で、様々な人に借金をしていたと報道されています)
  • お金に関する問題に巻き込まれる
  • 男性は女好きで、節操がない。浮気性。男女ともに異性関係における問題を起こしやすい(今回の事件)
  • 異性に騙される。翻弄される等
  • 失職する・降格する
  • 怠惰・自暴自棄・ヤケクソ
  • 対人関係を悪くする

等です。上記をみると、今回の事件や斉藤さんの現在の境遇に当てはまっているような気がしますが、さて現在の運勢はどのようになっているのでしょうか?

斉藤慎二さんの大運・流年運

大運は2016年から【甲寅】木旺運です。とても悪い運で、寅が午・戌の火局半合に加担し、火の三合を形成することになります。姓名構造が良ければ軽い凶事で済むところですが、後述するように斉藤さんは姓名構造がひどく悪いです。

そして事件が起きた流年の干支は【甲辰】土運でした。辰は前半木、後半土の運となりますが、木->火->土という気の流れが起こり、財・官大過の忌象が発生したようです。

官の忌象については、概して地位の低下・没落・批判を受ける・外部からの圧迫・刑罰を受ける等がありますが、これもその通りとなっています。

このように、四柱に財干があり、それが強いことが財運の強さということでは全然ないわけです。財干が強くても、日干が弱ければ、財に翻弄されるようになり、お金に困るようになります。このため、普通格局の財多身弱は、お金をもっているようでも実は困っている、ということがよくあります(従財格はそれとは異なります)。

斉藤慎二さんの姓名構造

最後は斉藤さんの姓名構造についてです。虎の舞でも解説しましたが、斉藤さんは五格すべてに忌神を有し、その大半が土(官)でした。これにより、官が大過し、命造・大運の凶暗示がさらに強まり、現在の境遇へと至ったことは明らかです。

日干に対して官が強すぎると、まず気質が薄弱・怠惰・思慮が浅い・自制心が弱い・惰弱となる傾向があらわれます。さらに食傷・財が強ければそのような傾向が一層強くなり、自らの欲望にまかせたままの人生傾向となります(ただし、食傷と官が同程度に強い場合は、吉相となることもあり)。

またこれはあまり知られていないことですが、先天運との関係や五行バランスの善し悪しは、容貌や体型にもよくあらわれます。また肌艶や、血色の良さ、目の輝きといった点にもよくあられるため、その人の見た目で姓名構造の悪さや五行バランスの偏りを見抜くこともできます。