角田大河騎手の先天運と喜神・忌神~従格の名付け方についても解説
虎の舞の記事【角田大河騎手死去~姓名三才に加え先天運とのバランスも悪い大凶構造を解説】にも書きましたが、死亡した角田大河騎手の姓名位相が低い根拠として、ここで角田騎手の先天運について解説したいと思います。
事件についての解説は特にしません。早速命造を見てみましょう。角田騎手の誕生日は2003年5月21日とあります(ウィキペディア)。
天干 | ? | 甲 | 丁 | 癸 |
---|---|---|---|---|
地支 | ? | 午 | 巳 | 未 |
以上が角田騎手の三柱となります。日干は甲木であり、月支・巳・火旺に生まれており、傷官格に分類される可能性がある一方、地支には火の方合が成立する可能性があるため、従児格も疑わなければいけません。
なお年干の癸は月干の丁火と冲去しますが、従児格になるとしても仮です。従児格となる時柱については、時干に水か、月支蔵干に水を含む地支が来ることです。すべての時柱を調べたところ、およそ普通格局か従児格かの可能性は半々となるため、二つのケースを確認していく必要があります。
ちなみに日干はどの時間帯生まれでも必ず身弱となる先天運です。
傷官格である場合の喜神・忌神
まずは傷官格の場合の喜忌を確認していきましょう。
- 日干:甲
- 格局:傷官格
- 日干強弱:身弱(小弱~中弱)
- 用神:壬水
- 喜神:水
- 忌神:火・木・土・金
- 閑神:※ただし、時干が水の場合、金は喜神寄りの閑神となる
- 調候:壬水
上記傷官格の場合は、用神・調候ともに壬水となるため、大運・流年・姓名いずれかにおいて水がなく命式が乾ききれば、非常に忌(波乱)の兆候が出てくることになります。実際、角田騎手の姓名に水は一点もなく、死亡時の大運は【乙卯】木旺、流年も【甲辰】と壬水一点もなく、運気は火轟々となるものでした。
通常普通格局の身弱では、比劫(木)は喜神となるのですが、これだけ火が強いと木は火を燃やす(加担する)だけとなりますので、忌神です。どのくらい食傷の力量が強ければ忌神になるのか?については難しいところがありますが、概ね食傷の力量が20以上あり、なおかつ官や印がない場合と考えてもらうと良いでしょう。
つまり火が強すぎると、甲木は燃え尽きてしまうため、壬水で火を収めることが必要となるため壬水が用神です。したがってこの場合姓名構造においても水が必ず必要となります。
従児格である場合の喜神・忌神
従児格の場合、喜忌は以下となります。
- 日干:甲
- 格局:従児格(仮)
- 日干強弱:身弱(中弱以下)
- 用神:丙火
- 喜神:火・土・金
- 忌神:水
- 閑神:木
- 調候:壬水
従児格の場合の用神は食傷(火)です。また財・官も喜神となります。比劫の木は閑神ですが、従児格の場合は大運にて比劫・印が旺じると命式が破格となり、その時期は普通格局となります。
つまり、現在の角田騎手の大運【乙卯】は、傷官格・従児格どちらであっても忌神とであるため、判断が非常に難しいのです。傷官格であれば、卯は火に加担に火勢を強めることになるため、火・土流年運は特に凶となります。
また従児格の場合は、比劫が旺じるため命式が破格となり、この時期は普通格局(傷官格)となることから、現在の角田騎手の運気は傷官格として見ることが正しいのです。
したがって角田騎手の格局について判断することはできませんが、現在の喜神・忌神についてははっきりとしているため、これによって喜となる姓名構造も導き出せるということです。
従児格の場合の名付けと角田騎手の良名
ちなみにもし角田騎手が従児格だとして、喜神が火・土・金だからこれらを中心に据えればいいと思うのは大間違いです。大運で既に命式が破格となることが分かっているため、破格となった時の喜神・忌神を考慮しなければ、人生で大きな波乱が訪れることになるでしょう(実際に訪れました)。
また、調候用神は格局に左右されません。これは生命力維持のために絶対必須のものですので、従児格であっても姓名には必ず水が必要です。もし原局に水が一点もなければ、気質・体質ともに薄弱となり、運命的にも大波乱的暗示があることは毎度説明しているとおりです。
気質についても食傷大過は、優柔不断・薄弱的・自制心なし・憂鬱的・神経過敏・反抗的・攻撃的といった悪い性情が目立つことになり、自ら災厄を招く人となる傾向が大です。また、食傷大過は自殺との関連性も意外と高いのです。
このような結果から、角田騎手の姓名構造は【木・水・水】もしくは【木・水・金】とするのが良く、上記であれば今回のような事件は起きてなく、今後の活躍も大いに期待できたと予想できます。