水原一平氏の先天運解読と喜神・忌神～財多身弱における気質と財運について

大谷翔平選手の元通訳で、法賭博(スポーツ賭博)に関与していたと報じられた水原一平氏の先天運について解説します。なおこの事件の概要については特に解説しません。

水原一平氏の先天運と日干強弱

水原さんは1984年12月31日生まれとあります（ウィキペディア参照）。その三柱を見ていきましょう。

天干	？	己	丙	甲
地支	？	亥	子	子

水原さんは12月31日の生まれのため、月支は子水です。日干は己土であり、財の水が月令を得ており、水が重々とあります。まずは三柱における五行の力量を確認しましょう。

上記は命式のままの力量です。財の水が重々とありますが、印（火）が月干にあり、去らないため従財格とはなりません。普通格局です。

また明らかに財が大過しているため、身弱確定です。何時生まれであっても身弱となる命式であり、亥・子が揃い、なおかつ子を二支にもつため水が大過しやすい危険な命造であることが分かります。

格局は正財格（子の分野：癸）です。歳運において特に悪い地支は、水を強める亥・子・丑・辰等です。事件当時の地支には辰が巡っていました。

財はその名の如く、財運に関わる五行ですが、財が大過する場合の懸念事項について確認してみましょう。以下は、財運に関する忌象となります。

このような傾向があります。なお、命式に財が沢山あっても、身強である場合、あるいは印が有力である場合は全く違った傾向となりますので、必ず命造を確認する必要があります。まずは旺相死囚休を確認してください。

水原さんの場合、印の丙火は年干の甲にも生じられてある程度有力とは言えるのですが、大運地支に辰が巡り子・辰・子の水局半合以上を形成し水が大過。その結果事件（ギャンブルにのめり込んだ）当時は、水の力量が35を超えていたのです。

これでは印は無力と言っていいほどです。水旺の生まれのため、もし時柱に火があっても印は1～3程度の力量ですから、即座に水に掻き消されます。

また虎の舞でも解説していますが、水原氏は姓名においても忌神が優勢となっているため、さらに波乱的暗示が強まっていました。もし、姓名において喜神が優勢であれば、多少の波乱はあっても、今回のような大事にはなっていなかったでしょう。

なお食傷生財の場合と、財のみの場合で気質・運勢傾向は随分と異なってきますのでこの点も解説しておきます。いずれも身弱の場合です。

食傷は、概して自分の能力・才能を象徴する。このため食傷生財であれば、自分の能力・才能・技術・アイディアで稼ごうとする傾向となる。しかし身弱の場合、それがなかなかうまくいかず、貧しい傾向となる。

食傷がない財多の場合（水原さんの場合）は、自分の才能や技術ではなく、とにかく手っ取り早くお金を得る事ができる『何か』を探す傾向がある。そのような性質がギャンブル依存や詐欺的行為につながることも多い。

最後に基本解命結果を載せておきます。

※姓名には陽土と陽火の両方が必須です。