久保田剛史さん(インデペンデンスデイ)の先天運解読
本日は虎の舞の方でも記事を書いたお笑い芸人の久保田剛史さん(インデペンデンスデイ)の先天運解読を行いたいと思います。
久保田剛史さんが先日、体調不良の悪化から36歳という若さで急死したことはご存知のとおりです。先天運の解命結果が正しければ、おそらく現在の大運や流年運にも忌の暗示があらわれているものと思いますが、どうでしょうか。
久保田さんの命式解説~月支に注意
早速久保田さんの命式を見てみましょう。例の通り、時柱が分かりませんので三柱からの推測となります。三柱での判断におきましては、三柱だけでは分からないという人もいますが、実際は三柱のみで日干強弱や喜忌が決定する場合と、不明な場合の2通りがあり、後者の場合は事象から推測していくことになります。
久保田剛史さんの誕生日は1987年2月4日と事務所のホームページに掲載されています。
天干 | ? | 甲 | 辛 | 丙 |
---|---|---|---|---|
地支 | ? | 申 | 丑 | 寅 |
久保田さんの日干は甲木で、月支の丑は土旺です。また、この時点で土・金の力量がかなりあるため、日干は身弱確定です(全ての身弱となる可能性のある時柱を調べています)。この場合、喜神は水・木、忌神は火・土・金となります。地支に木・水を含む地支が複数ありますので、従格にはなりません。
ところが、久保田さんの誕生日は2月4日であり、寅月直前であることに注意してください。四柱推命では、旧暦に則り、その年の始まりは寅月から開始しますが、これがちょうど2月4日となっているのです。
私のプログラムでは、『1987年2月4日17時 立春』とありますので、もし2/4の17時以降の生まれであれば、月支は【壬寅】、年支も【丁卯】に変わることになります。
その場合は、日干強弱や格局が全く異なるものとなるため、17時以降の三柱も出してみましょう。
天干 | ? | 甲 | 甲(壬) | 乙(丁) |
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地支 | ? | 申 | 寅 | 卯 |
この場合、日干は甲木で同じですが、まず壬と丁が干合し木化。さらに地には寅・卯があるため、日干は大変強いことになります。すなわち、日干強弱の視点から見れば真逆で、喜神・忌神も逆となります。こちらの場合は従旺格となる可能性もありますが、日支が申金なので普通格局となる可能性の方が高く、その場合は喜神が火・土・金、忌神は水・木となります。
このような場合は、やはり経歴や事象から考察していく必要があります。
なお、体型でもある程度命式を予測することが可能です。久保田さんの体型を見ると、色白でかなりふっくらとしていますが、こういうタイプは土多であることが非常に多い(色白は金。土は脂肪を象徴する)。反面、木強の場合は痩せ型で皮膚は筋張った傾向となりますので(顔も強ばった感じの人が多い)、見た目からの判断では前者(甲の身弱)が断然有力となります。
次は、死亡した時の大運・流年の干支を観察してみましょう。
久保田さんが死亡した時の大運と流年干支
当然ですが、死亡した前後の大運や流年運には忌神が巡る傾向があります。特に、忌の運が巡る少し前から体調が急激に悪化し、忌神運に入る直前から直後にかけて死亡してしまうことがよくあります。
以下は、久保田さんが死亡した2023年4月18日の大運・流年・月干支です。時柱が不明のため合冲が読めませんが、巳火はまず日干甲木のエネルギーを奪うこと。また蔵干に庚金をもつため、命造によっては日干を剋す気勢となることがあります。すなわち、大運干支は久保田さんが身弱である可能性を示唆しています。
- 大運:【乙巳】火旺運
- 年運:【癸卯】
- 月運:【丙辰】(土旺)
- 日運:【丙午】
まず見るべきは大運です。大運・天干には乙木が巡りますが、地支は巳火であり木の力量は弱いです。
また、年運や月運については、それぞれ個別に見るのではなく、2023年4月18日の命式と五行力量を見てみましょう。
天干 | 丙 | 丙 | 癸 |
---|---|---|---|
地支 | 午 | 辰(土) | 卯 |
以下はこの日の五行力量です。
木 | 約4.7 |
---|---|
火 | 約12.0 |
土 | 約6.7 |
金 | 0 |
水 | 約1.3 |
このようになっており、最強は火となっています。このため、木は火にエネルギーを奪われ、強くなった火が今度は土を生じるという気の流れがあることが分かります。特に日中の火・土の時間帯では(9時~15時)とても火・土が強くなるため、この結果も久保田さんが火・土・金を忌む身弱であることを示唆しています。
さらに、久保田さんは以前糖尿病であったことをツイートしています。糖尿病に関連する五行については諸説ありますが、有力なのは土です。なぜかというと、血液中の糖分の量を調節するインスリンを作る膵臓が、土に属すると考えられているためです。このため、土の五行にアンバランスが起こると、血糖値を下げるインスリンが分泌されにくくなり、糖尿病を引き起こす可能性があると推測できるのです。
そのような考察からも、久保田さんが木の身弱であり、土大過の運勢であった可能性が高いと言えるのです。そしてもしそうであるならば、彼の姓名は忌神(土・金)だらけであり、その悪い構造が寿命を早めたことは言うまでもありません。
以上の結果から、私の判断結果を以下に載せておきます。
- 日干:甲木
- 日干強弱:身弱(小弱~中弱)
- 格局:正官格
- 用神:甲木
- 喜神:木・水
- 忌神:火・土・金
- 調候:丙火