自分の命式から分かることは何?に回答~子供の人数は分かる?結婚する時期は?配偶者との関係は?などなど
本日は四柱推命において、自分の命式から分かることについてQ&A形式でご紹介したいと思います。四柱推命を学ぶと、色々な事象の見方について書かれていることが多くあるのですが、実際これらの問題は本当に分かるのか?ということについて回答していきます。
四柱推命で分かる事Q&A
- 命式から生まれてくる子供の数は分かる?
- 分かりません。これは古くから語られ、現在も多くの四柱推命の書にその見方が書かれていますが、当たった試しがありません。代表的な見方は食傷(女性の場合は食傷は子供をあらわす)の数を見るというものですが、私の妻の命式には食傷が一つもありません。子供は4人います。他の方法も色々とありますが、まず当たらないと考えて良いでしょう。
- 結婚する時期は分かる?
- 原則分かりませんが、結婚運が上向いている時期は分かります。結婚については運気が良くても婚期を逃す人(大体姓名に寡婦運が出ています)や、その反対にすんなり結婚となるケースもあるのです。つまり、結婚する時期は運命的に決められたものではありません。大凡の婚期については女性は官が適切な時期、男性は財が適切となる時です。
- 離婚する時期は分かる?
- 男性の場合は財が妻ですので財大過・不及の時期に妻との関係悪化、女性の場合は官が夫ですので官大過・不及の時期に夫との関係が悪化する傾向があります。私のこれまでの鑑定経験では、女性の場合は多くが比劫大過(比劫は官をよせつけず、なおかつ食傷を強めて官(夫)を剋すから)の時期に離婚しています。しかし、離婚も絶対にするということはなく、離婚危機の運気であっても離婚せず(できず)に過ごす夫婦もいます。また虎の舞のほうで詳しく解説していますが、女性の場合は寡婦運数も重大な影響があり、姓名もあわせて見る必要があります。
- 配偶者との関係性は分かる?
- かなり高い確率で分かります。妻は妻財とも言われ、男性なら財が妻を。女性なら官(夫)が夫を象徴しますのでまずこれらが喜神か忌神か判断し、さらにその力量を見ます。また、日支が配偶者の定位置ですので日干・日支の関係性や喜忌を見ることによって配偶者が自分にとってどのような関係性になるかが分かってきます。ただし、姓名の関係性も影響するため、命式だけで100%断言することはできません。
- 自分の命式から家族の運命は分かる?
- 原則分かりません。というのも、命式とは自分の生命エネルギーの図であるからです。ただし、父母に限っては健康の善し悪し、また寿についてはある程度推測することができます。代表的なものは印が強力な場合は母親の生命力が強く、寿も長い傾向があるということ。財が強い場合は父親となります。ただし原則として、父母の命運は当人たちの命式にあることから、絶対的なものではありませんので参考程度に見るようにしてください。
- 財運が強いか弱いかは分かる?
- これはかなり明確に分かります。ただし姓名も参照する必要があります。命式では、財干が財運を象徴するため、財の良否が鍵を握っています。概して財旺となる人は日干と財とのバランスが良く、財に恵まれない人は財が大過しているか不及となっています。また財の有無は財への関心を示しており、財干が強いほど財に興味がある人、財がなければ財に無関心な傾向となります。このため、財干は弱いよりも強い方がお金には恵まれやすいと言えます。
- 父母との縁や関係性は分かる?
- かなり高い確率で分かります。母は印(特に印綬)、父は財(特に偏財)に象徴されますので、それらの生剋名の喜忌や関係性を見ます。また母は月支、父は月干が定位となりますので、これらと日干との関係を読むことで相性や関係性も見えてきます。代表的な見方は財が大過し、なおかつ忌神となれば父親との縁が薄い、または相剋(喧嘩別れ)するという暗示です。また、印が大過する人は母親が過保護・過干渉な場合が多いです。
- 兄弟の数、また兄弟との縁や関係性は分かる?
- 当たる確率は低いです。兄弟の定位はなく、生剋名では比肩・劫財が兄弟とみなします。比劫が全然命式にない方もいますが、そういった人でも兄弟はいることがありますので、まず兄弟の数は当てにならないと言えるでしょう。関係性については、比劫の喜忌を見た上で、比劫の状態(比劫の力量、日干との関係など)を見ることで大体は分かりますが、これも姓名の様相が影響するため、100%断言することはできません。代表的な見方は比劫が大過し忌神となる人は兄弟との縁が薄いか、相剋するという暗示です。
- 対人運・対人関係は分かる?
- 大凡分かります。対人関係は日干を中心とした相生・相剋関係で読み取れますので、日干の相剋が多い人は対人関係でゴタゴタの多い人です。これは姓名と同じ見方をします。なぜなら、日干の相剋が多い人は気質が荒っぽく、それによって対人関係を傷つけやすいからです。特に財が多い人は剋す気が強いため、攻撃的なところがあり、対人関係も相剋が多いです。反対に印が多い人は穏やかな人が多いですが、これも姓名の様相が影響するため、先天運・姓名両方見る必要があるのです。
- 寿命は分かる?
- 大体分かりますが、姓名と先天運両方うかがう必要があります。もし先天運位相・姓名位相ともに低く、なおかつ大運・流年に忌神が巡り日干過弱、および忌のエネルギーが40以上になる場合は命に危険があると見ますし、多くの早世した方々の運を見るとそうなっています(ただし、運命には本人の意志や判断も関わってきますので、絶対に死ぬとまでは言い切れません)。とはいえ寿命については簡単に口にすることは慎まなければいけません。
- 富裕な家の生まれか貧乏の家の生まれかは分かる?
- これも大体分かります。生家の状況・20歳くらいまでの環境運は年柱にあらわれるとされ、年柱の干支の喜忌を見ます。加えて大運の動向を読むことで、生家の状況および幼少期の環境運が分かるのです。私の場合は年柱干支ともに忌神、大運も青年期まで忌神であり、大変貧しい家に生まれました(苦笑)。年柱はまた祖先運とも言われますが、そこまでは分かりませんのでご注意ください(年柱が喜だから祖先運に恵まれる等ということは全然言えません)。
- その人がセックスに強いかどうかは分かる?
- これは水が性ホルモンを司りますが、特に男性ホルモンを象徴する壬水が強い人は男女ともに性欲やセックスが強いと言われています。ただし、当然のことながら日干強弱、水の大過不及を見なければいけません。もし水が忌神であり、食傷や財で大過する場合は、セックス好きではあっても強くはないと見ます。
- その人が事故体質かどうかは分かる?
- 食傷のバランスが不良だと事故(怪我)を起こしやすいと言われています。これは食傷の大過、不及両方に言えることで、大運・流年動向とあわせることで事故をしやすい時期が分かります。しかし、元々事故の多そうな命式でも姓名が良かったり、大運動向が良かったりすれば境遇・運気安定するため、事故体質とまでは言い切れません。私の場合、食傷が不及となった幼少期に命に関わる大怪我をしたことがありますが、食傷が有力となった成年後は長く事故・怪我・大病なしです。
- 神殺や空亡でその人の運命は分かる?
- 分かりません。このことについては他の記事で言及しています。私も当初は貴人などを様々な人に当てはめて観察していましたが、当たったり当たらなかったり。その後神殺や空亡は理論的に根拠がないことを知り、なぜ当たらないのかが分かりました。
- 人生で大成功するかどうかは分かる?
- 命式だけでは全く分かりません。私も数多くの命式を見ていますが、大成功者でも低~中程度位相の人がいることには驚きます。しかし、そのような人の場合往々にして姓名が良く、大運も良く、先天運との五行バランスが調和しているものです。また、社会的成功には行動が付きものであって本人の意志も強く関わっているため、バランスの良い富貴な命式でも行動しないことには安定はあっても成功はありません。