青木さやかさんの命式解命

久しぶりの投稿となりますが、今回は参院選出馬が噂される青木さやかさんの命式を解読したいと思います。

青木さんは女性お笑いタレントとして、「どこ見てんのよ!」などの台詞や毒舌な芸風で2000年代に非常に人気となりました。しかしその後、パニック症を患って仕事ができなくなったり、離婚や大病（肺癌の手術）を経験するなど波乱が出ています。

今回も三柱での解命ですのでその精度はやはり四柱には及びませんが、分かる範囲でできる限りの解命を行っていきます。

青木さやかさんの格局

まずは、以下の命式から青木さんの格局を明らかにしたいと思います。日干強弱判断には、大運の動向と事象の精査も加味します。

天干	？	壬	乙	癸
地支	？	戌	卯	丑

上記が青木さんの誕生日における命造です。プログラムでの判断は日干平弱（わずかに身弱）ですので、判断が難しいのですが、まずは焦らず格局から判断していきましょう。

初めに言っておきますが、食傷の木が月令を得る命式であるものの、従児格には当てはまらない命式です。その理由を以下に記します。

以上の理由から、たとえ戌・卯が合去したとしても、年支に辛金があるため、従児格は成立しません。また三柱において木の力量が15程度ですので、従児格としては食傷の力量が弱すぎます。

つまり、青木さんの命式は普通格局となるのです。格局は、蔵干分野である傷官の乙木が通根していますので、傷官格確定です。

続いて、日干の強弱を見定めていきます。まずは三柱における五行の力量を見てみましょう。

このようになっています。突出して強い旺の木が15で、次点である比劫の水が9ですので、気勢は水生木となり、実際の木の力量は18くらい、水は7程度となり、三柱における日干強弱は身弱（平弱～小弱）です。

しかし、もし青木さんが23時以降の生まれである場合、命造は以下となり、身強となります。

天干	壬	壬	乙	癸
地支	子	戌	卯	丑

この場合、原局においては戌と卯が合去するため、水が大過します。日干は小強以上あり、喜神は木・火・土となるのです。このため、青木さんの命式は三柱では決めがたいことが分かります。そこで、青木さんの大運の動向と事象を観察してみましょう。

大運を観察する場合は、最も目立つ忌象が起こった時期の大運（流年運）を見ます。青木さんは30代から明らかに体調が悪くなった（パニック症を患う）と言っていますし、離婚をしたのも30代（2012年）ですので、まずは30代の大運を観察します。

すると、2005年12月（32歳）～から【己未】という大運が巡っており、これが忌神ではないのか？という仮説が設定できます。そこで三柱と、この【己未】の関係を一つ一つ見ていきましょう。

以上のことから、おそらく【己未】の作用は合去・冲去することなく原局に作用していたものと思われます。すると、未土は躁土であり、水のエネルギーを弱めることから、青木さんは身弱である可能姓が高いと考えることができます。

特に、未は2009年から土旺運へと入りますので、身弱の場合は2009年以降特に体調が悪化するでしょう。それから土である官は女性から見て夫を象徴しますので、官が忌神でなおかつ大過する場合は、離婚となることが多いのです。

それからパニック症という病気は五行では木（神経）や火（心・精神）に属します。このため木や火がアンバランスとなる時にこのような症状（神経・精神に関する不安定な状態）が出やすいのですが、未は卯と木局半合を形成する地支です。

未は蔵干に乙木をもち、たとえ支合せずとも卯と共にあることで木のエネルギーを強める作用があるため、この大運時、土とともに木の作用も強まっていたことが想像できます。

ですからこのような判断結果から、青木さんは身弱である可能姓が高いと判断できます。

また、22歳～32歳の頃の大運【戊午】についても見ておきましょう。午の場合は、三柱において戌と火局半合を形成するため、もし固有根であれば火が強まる大運です。そして身弱であるならば、当然火（財）も忌むため、成功の内に苦心ありという運期なのです。

ちなみに青木さんはこの30代の大運期も言わば【成功】をしていましたが、社会的に成功しているから必ずしも喜神運が巡っているというわけではなく、青木さんのように成功した時期が忌神の運期にあり、徐々に体調悪化などにより活動ができなくなる、あるいは大きな波乱が起きて没落するといったケースはよく見られます。

それでは最後に、青木さんの命式解命結果を以下に示して終わりたいと思います。

青木さんの場合、食傷が月令を得る身弱ですが、地支に戌と丑二つの土の地支をもつため、土も忌神となります。現在は体調がかなり良くなったと行っていますが、大運には用神の【庚申】が巡っています。