四柱推命旺

十干と十二支から解命を行う本格的四柱推命の専門サイトです。四柱推命の本質と解命方法を詳しく解説し、ユーザーの皆様の理解を深めていきたいと思います。

千原ジュニアさんの命式解命

今日は、最近大腿骨が壊死し手術をされたという千原ジュニアさんの先天運を解命したいと思います。大腿骨というのは、金と水に関わる部位ですので、これらの五行がアンバランスとなっていることが想像できます。

早速千原さんの先天運を見ていきましょう。

天干
地支

時柱が分かりませんので?としています。ご覧のとおり、千原さんは月支・卯月・木旺の生まれであり、日干の庚金は囚令です。それに加え、地支は木と火のみ、天干も日干以外は木と火のみですので、時柱がどうあれ身弱であることが分かります。

そこで解命は簡単ではないかと思われるかもしれませんが、日干以外の干支がすべて食傷・財・官となる場合は、従格となる可能性があるため、事象を調べた上で慎重に判断する必要があるのです。

千原さんの場合は、まず普通格局として正財格となる可能性。そして、特別格局として従財格となる可能性の二通りがあり、真っ先に格局がどちらに属するかということを調べる必要があるのです。

千原さんの過去の事故・病歴から格局を決定する

千原さんのウィキペディアを見ると、過去に大きな事故と病歴がありますので、この時の大運・流年運の干支を見てみることにします。

・1995年、急性肝炎で倒れて病院に運ばれ、一時は意識不明となる。
1995年は大運【己巳】火旺です。巳の働きですが、地支において木・火が強いため、やはり火を強める方向に働きます。そして流年運は【乙亥】でした。いずれの地支も日干を弱めます。そして、亥水は地支の木を培養しますから、水->木->火と順生し、日干を弱めていたことが分かります。さらに、この時木がアンバランス(大過)となっていましたが、木は肝臓を象徴します。したがってこの事象は、火・木が忌神である可能性を高めています。
・2001年、オートバイ事故を起こし、前頭骨骨折、鼻骨骨折、下顎骨骨折、頬骨骨折、上顎骨骨折、眼窩底骨骨折、眼窩内壁骨折などの重傷を負って再び意識不明に陥る。
沢山の骨折が出てきますが、骨は金と水に関係します。そこで大運を調べると、2001年は【庚午】火旺、流年運も【辛巳】の火と、この時人生で最も火が強まっていました。つまり、日干の金が強い火に剋されてほぼ無力となって忌象を生じたことが明らかですので、こちらの情報も火が忌神であることを裏付けています。
・2022年3月、1年半前に発症した特発性大腿骨頭壊死症の治療のため、人工股関節を入れる手術を受けることを明らかにした。
2022年・大運は【壬申】の金旺運ですので、日干の庚金を助けています。しかし、申は寅と冲去するため、時支によっては無力化している点が重要です。そして流年運は2022年が【壬寅】の木、1年半前が【庚子】の水となりますので、やはり水と木が強まっており、こちらの事象も水・木・火が忌神である可能性を高めるものとなっています。

以上のことから、千原さんは普通格局である可能性が非常に高いと言えるでしょう。なぜなら、もし従財格であったなら、木・火・水は喜神ですから、火の強い時期には喜象を発揮しているはずだからです。

それでは、千原さんの解命結果を以下に示したいと思います。

  • 日干:庚金
  • 格局:正財格
  • 日干強弱:身弱
  • 用神:庚金もしくは己土
  • 喜神:土・金
  • 忌神:火・木・水(ただし水は、時柱によっては閑神)

とこのようになります。用神は木最強の場合は庚金(三柱では木が最強)、火最強の場合は己土を取ります。三柱ではどちらも強いため、生命力の維持には土と金が同程度必要です。

ちなみに以前、日干と忌神の力量差が40程度になると命に危険があるというお話をしましたが、千原さんが死にかけた事故の時の火の力量は、三柱だけで35を越えており、40に近づいていたことが分かります。

千原さんは、木・火がとても強い命造のため、特に弱まりやすい金と水の部位や、最も強い木の部位に病難・怪我を負うことが多いのですが、千原さんのこれまでの事象を読むとまさにそうなっています。

そして虎の舞でも解説しましたが、千原さんは姓名にも火を有するため、病弱傾向となる暗示がありました。とても身弱の度合いが強いため、姓名には強い喜神を必要としますが、喜神のエネルギーが弱いため、一生を通じて病弱波乱の傾向性となります。

千原さんの場合、三才は【火・土・金】とすることが良く、そのような姓名構造の場合は、これまでのような大きな事故・病難なく過ごすことができたでしょう。

なお現在の大運【壬申】についてですが、喜神の申であっても、冲去してしまえばその喜の作用は全く無くなってしまうため、喜神運と見ることはできません。冲去し天干の壬のみが残る場合、壬は地支の木を生じるため、忌の作用を生むことになります。

ただし、申・寅が冲去する場合、流年の干支がこの冲を解く時のみ、申は喜の作用(日干を生助する)をあらわします。