四柱推命旺

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財運の位相判断方法・詳細~財運の強い人と弱い人の見分け方と財運点数判断法

今回は位相判断の初回として、【財運の位相判断方法・詳細】について解説を行いたいと思います。まず、財運位相の判断には以下の要素を見ることが不可欠となります(前に判断の指針を示しましたが、明確な数値を出すため、あらためて項目を創出しました)。

以下、5つの項目に沿って点数を導き出し、原局における財運の位相を10点満点で判断します。

  • 財干の力量
  • 日干と財干の力量のバランス
  • 日干と財干の関係性
  • 食傷の有無(食傷生財であるか否か)
  • 財干を取り巻く五行流通の視点

それではこれより、以上の五つの視点について詳しく解説をしていきます。それぞれの項目における点数はそれぞれ2点で、合計で10点満点となります。

なおこれからご紹介するのは、あくまでも原局における財運位相の判断です。ご存知のとおり、位相は大運の動向によっても変化していくため、当然のことながら固定的なものではありません。

そのため、原局における財運位相が低くても、大運によって財運位相が非常に高くなるケースも稀にあり、この点はあらかじめご承知おきください。また、財運位相は姓名構造によっても大きく変化します。

財干の力量

まずは財干の力量の項目から見ていきましょう。概して、財運の弱い命式には以下の特徴があります。

  • 財干が全くないか、非常に弱い
  • 比劫が強すぎ、財干を剋し弱めている

ということなのですが、財運位相の高い命式はこれの反対なので、まずは以下の項目に注目する必要があります。

財干の力量の計測 原局における財干の力量が8~14程度あれば財運が強い傾向と言える。少なすぎても(7以下)、多すぎても(15以上)財運は不安定となる。
具体的な見方 原局における財干の力量を計測。財干の力量が8~14の範囲であれば2点。3~7、15~20の範囲であれば1点。それ以外は0点とする

ここで、具体的な命式から財運の力量を判断してみましょう。私の作成したプログラム上でも表示されますので、これを参考にしても良いです(ただし、合冲がある場合は、ご自身で力量を計算する必要があります)。

財干の力量判断実例

天干
地支

上記命式は日干癸であり、財干は火です。このため、火の力量を計測します。以上の命式は合・冲が発生しませんが、木のエネルギーも強いためプラスアルファ。すると財干である火の力量は約15(食傷の木が強く、財を生じている)となりますので、【財干の力量】の項目における位相は1点となります。ちなみに地支はすべて火庫となっており、少々財が強すぎる傾向です。

日干と財干の力量のバランス

これはとても重要な項目です。なぜなら、財干がある程度強くても、日干が弱すぎれば財干を剋すことはできませんし、日干が強すぎると財干を剋し過ぎてしまうからです。これらは、財運がアンバランスである人の特徴です。

そのため、日干と財干のバランスが良いことが重要となるのです。以下に概要を示します。

日干と財干の力量計測 日干と財干の力量が近いほど良い。日干と財干の力量に差があるほど財運は弱い傾向となる。
具体的な見方 原局における日干と財干の力量を計測。日干と財干の力量差が0~5の範囲であれば2点。6~15の範囲であれば1点。それ以上は0点とする。

日干と財干の力量バランス判断実例

天干
地支

分かりやすいよう、先ほどと同じ命式を用います。こちらの命式は日干の力量が約7、財干の力量が約15ですので、誤差8程度ですから、1点となります。

日干と財干の関係性

日干と財干の関係性とは、日干と財干が近貼(日干の地格に存在)しているか否かという視点です。いくら財干が強くても、年干・年支だと日干から遠く、日干は財を剋すことができません。

そのため、日干と財干は有情であることが好ましいのです。以下に概要を示します。

日干と財干の関係性 日干と財干が有情であるほうが好ましい。逆に財干が遠いと財運位相は低くなる。
具体的な見方 原局における財干の位置を見る。財干が時干・月干・日支にある場合は2点。財干が時支・月支・年干・年支にある場合は1点。そもそも有力な財干がない場合は0点とする。

日干と財干の関係性判断実例

天干
地支

以上の命式は、財の火がすべての地支に埋蔵されています。つまり、時支・日支・月支・年支ですが、特に有力な火が巳となりますので、この項目の位相は2点となります。

食傷の有無(食傷生財であるか否か)

4つ目も非常に重要な視点となります。食傷は財を生じることが知られていますが、これは食傷生財と言い、才能発揮を象徴する食傷が財を生じることで、『自分の才能・能力で稼いでいくことができる人』という意味になるのです。

そのため、当然食傷があることが好ましく、なおかつ食傷が財を直接生じていることが重要となります。

食傷の有無と食傷生財 命式には食傷があるほうが財運良好となる。また、食傷が財を生じる構造が最も好ましく、将来的に長く安定した財を得る傾向となる。
具体的な見方 原局における食傷の有無と財との位置を見る。食傷があり、なおかつ財を直接生じている場合は2点。食傷があるが、財と離れている場合は1点。そもそも食傷がない場合は0点とする。

食傷の有無と食傷生財判断実例

天干
地支

日干・癸水の食傷は木です。この木は地支の寅と未に埋蔵されており、食傷の力量は8程度あるため、なかなか有力です。これに加え、地支においては寅木(食傷)が巳火(財)を生じる流れとなっているため、2点となります。ここまで来ると、上記命運がとても財運位相が高いことが分かってきました。

財干を取り巻く五行流通の視点

最後に、『財干を取り巻く五行流通の視点』を見る必要があります。これは例えば、財がとても有力であっても、財と比劫が隣りあっていたり、または印が強すぎて財を弱めている場合、財運がやや低下するためです。

そのため、財を取り巻く五行流通の視点も重要となります。

財干を取り巻く五行流通の視点 命式において、食傷が財を生じ、財が官を生じていることが最も吉。反対に財が比劫に剋されていたり、印が強すぎることは財の消耗につながるため、好ましくない。
具体的な見方 原局における財干の位置と、周囲の状況を見る。財と隣あう天干・地支の五行が流通していれば2点。片側相剋であれば1点。両側相剋であれば0点とする。

財干を取り巻く五行流通の視点・判断実例

天干
地支

以上の命式は財の火が地支すべてに蔵されており、相剋がありません。印は金ですがほぼ皆無、比劫の水は寅木を生じており、気勢が流通しているため、2点となります。

総合すると、以上の命式は原局における財運位相は8点ですので、かなり財運位相が高いことが分かりました。このような命式の場合は、大運によって忌神が巡っても財運のバランスが大きく偏らないため、強い財運を維持しやすいのです。※ちなみに上記命式は財運位相は高めですが、健康運位相はやや低めとなります。

ここまで財運位相の判断方法を解説してきましたので、ご自身の命式で財運位相を計測してみると良いでしょう。

しかし以上のような命運であっても、たとえば姓名において火が強すぎるとか(財の大過)、水が強すぎる(比劫の大過)とかする場合は、財運位相は大きく低下する可能性があるのです。このため結局位相の判断には、姓名も絡めて行わなければ厳密な結果は出せないとも言えるでしょう。

たとえば先日紹介した投資家の竹田さんなどは、先天運の財運位相はおそらくかなり低いのに、姓名に強い財をもつために財旺となっています。

とはいえ、先天運における財運位相が高い場合は、やはり一生を通じて財に恵まれやすいということは言えます。ちなみに大運毎の位相を見る場合も、以上の項目に沿って判断すればOKです。

姓名も加えた財運位相判断

そこでおまけとして、姓名の構造も加えた上での判断方法を少しだけ解説致します。今回見てみた以下の先天運についてですが、こちらは日干と財干のバランスが良いため、やはり姓名においても日干と財干のバランスを取ることが最も吉となるのです。

天干
地支

上記命式の場合も、比劫の水が大過したり、財の火が大過したりすると位相はかなり低下します。もし金や水だらけの姓名であれば、日干のエネルギーは+20程度となるため、日干と財官のバランスが極端に悪化し、財運位相も6点程度となります。

そのため選名は、日干が若干の身弱ですので、それを考慮した上でバランスを取る。つまり印と比劫の五行を中心とした上でバランスを取るということなので、五格の構造は水や金をやや多め、木・火をやや少なめに構成すると良いでしょう。

より厳密には、大運に比劫・印がよく巡る場合は【金・土・火】と財官強化、大運に財や食傷がよく巡る場合は【水・金・土】と日干強化することが最もバランスが取れ、長く安定した運気を得ます。

財運位相が0の人は一生財には恵まれないのか?

おそらく、それでは『財運位相が0の人は一生財には恵まれないのか?』という疑問を持たれる方もいると思います。その答えは、NOです。なぜなら、大運・流年において財干は必ず巡ってくるからです。

原局に財干が全くない人は原局における財の位相が0にはなりますが、大運で強い財干が巡る場合は、財の位相が6~8点程度となる場合も多くあります。※ただし、姓名・先天運あわせて比劫が強すぎる命式の人は、財が巡ってもアンバランスのまま、つまり一生を通じて貧乏な傾向があります。

有名人でも多数いますが、たとえば日干が壬水の人で、財干が原局に全くない人でも、大運に【丙午】が巡れば財(火)のエネルギーは15程度になるため、もし日干が強すぎない場合は財運位相が一気に上がります。つまりその時期は、財運に相当恵まれることになるのです。

反対に、ビートたけしさんのように原局に財干はいっぱいあるが身弱の場合も財運位相は低くなるのですが、30代以降の大運に強い比劫が巡ったため、財運位相が一気に高まり、財旺となる例もあります。ビートたけしさんはわりと貧しい家の出身ですが、これは幼少~青年期において財運位相が低かったことを物語っています。

 

また、原局に財干がないのであれば、姓名に財干を入れることで財運位相を高めることができるため、結局のところ原局に財干がないからといって落ち込む必要は全くないわけです。

ですから、原局だけで財運がどうのこうの言うことには無理がある、結局のところ原局+歳運+姓名が財運を決めるため、四柱だけ見ていても財運の善し悪しが分からないのは当然のことなのです。とはいえ、まずは原局の財運位相を知ることが総合的な財運を知ることの出発点になるのですから、非常に重要なことであることは間違いありません。