四柱推命旺

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姓名によって先天運の凶暗示を緩和し、長寿・財旺となった例

虎の舞のほうでも最近紹介しましたが、今回は竹田製菓の創業者であり、また日本一の投資家と言われた竹田和平さんの先天運を解読してみたいと思います。

大体四柱推命の本を読むと、大富豪とか大金持ちになるためには、財が喜神であり、なおかつ財が有力でなければならない等と書いていることがよくありますが、実際の命式を見ていると、全然そんなことはないのです。

実際大きな財に恵まれた方のなかには、身強で財が喜神だが財弱の命式の方もいるし、反対に身弱で財が忌神だが財多の方もいます。要は、財運の善し悪しは大運の動向と姓名に大きな関係があるのです。それを無視して原局だけで財運を判断するということは、全く意味の無いことになります。

そしてそのことは、竹田さんの先天運を見ると即座に理解できるでしょう。

竹田和平さんの六柱

以下は、竹田さんが生まれた1933年2月4日の六柱です。竹田さんの生年月日の情報はウィキペディアから得ています。

天干
地支

竹田さんは、日干・辛金であり、月支は丑月・土旺の生まれです。まず最初の大きなポイントは、丑の土旺であるということであり、このため身強は確定となります。以下に、六柱における五行の力量を載せておきます。

0
0
18.3
9.3
3

このようになっており、印の土が最強です。印と比劫をあわせると、力量は25以上ありますので、日干強であることは間違いないのです。

それから財の木ですが、六柱では皆無です。官の火もありません。このため、もし時柱が午時であっても、調候はあまり適切でないことになります。以下をご覧ください。

天干
地支

あれだけ成功した人ですので、時柱は【甲午】である可能性が最も高いのですが、それでも調候の火は午火にしかありませんので、若干の不良ということになります。なぜなら、午は隣にある丑土に火の気を奪われるため、甲の作用ありといえども弱いのです。

弱いというのは、冬の丑土は凍っていますから、午火一つくらいでは溶かすことはできないということです。

また時柱【甲午】によって財の木と、官の火のエネルギーを得るものの、数値にすると木は約2、火は約5程度ですので弱く、財が有力などとは全く言えない命式となります(財は印にエネルギーを奪われるため、財浅の命式に属するものです)。

日干強と見ますと、竹田さんは幼少~60才までの大運において喜神の干支が巡っていますので、事象とも合致することになります。

竹田さんの先天運は位相低め

以上の判断結果から、竹田さんの格局と日干強弱は以下となります。

  • 格局:食神格または偏印格
  • 日干強弱:身強(小~中強)
  • 用神:甲木
  • 喜神:木・火・水
  • 忌神:土・金
  • 調候用神:丙火

となります。しかし、もし時柱が最も五行バランスの良い【甲午】であったとしても、印や比劫が強すぎること、ならびに調候がやや不良であることから、決して位相は高くありません。【甲午】で中程度の位相となります。

ましてや、【甲午】以外の時柱では、位相はさらに低くなるため、姓名次第では貧賤の境遇に陥る可能性すらある命造だと言えます。

竹田さんの姓名は、先天的なマイナス点を全て補う大吉名

そこで竹田さんの姓名をうかがうと、なんと先天的なマイナス点を全て補う大吉名となっており、この姓名だからこそ大成功をしたことが分かるわけです。

以下に竹田さんの姓名構造を紹介致します。

天格11:陽木
人格13:陽火
地格13:陽火
外格11:陽木
総格24:陰火

このようになっており、喜神である木と火が五格すべてに入っているのです。竹田さんの場合は、命式において日干が中強程度あるため、このように五格すべてに喜神を配することで原局との五行バランスが最適となります。

竹田さんの姓名における木の力量は10、火の力量は15ですので、これを六柱の五行エネルギーに加えてみましょう。

10
15
18.3
9.3
3

どうでしょうか。非常に五行バランスが良くなりました。もし【甲午】であっても、木や火は大過しないため、竹田さんの姓名は竹田さんにとって理想的な大吉名と言えるわけです。

特に、調候がやや不良であるため、陽火は不可欠です。また、財の木を活かすためにも火は不可欠であり、そのため三格に火が入るのは大変好ましいわけです。強力な火によって金寒水冷となった命式を暖め、財の木が活きることによって、強い財運と健康運を得ることになりました。

では、もし竹田さんが金や土の強い姓名だったとしたらどうでしょうか?

その場合、先天運と姓名の五行バランスが極めて悪くなるため、寿命は確実に短くなります。特に、60才から訪れていた【庚申】運では、比劫の金が大過するため、金や火の重篤な病を発することになっていたでしょう。

またその後の70才からも【辛酉】の大忌神運が巡っているため、それを越えて大病なく80過ぎまで生きたというのは、やはり姓名の絶大な暗示力が働いていたという他ないのです。