四柱推命旺

十干と十二支から解命を行う本格的四柱推命の専門サイトです。四柱推命の本質と解命方法を詳しく解説し、ユーザーの皆様の理解を深めていきたいと思います。

四柱推命による本当の相性の読み方

今回は『四柱推命による本当の相性の読み方』について解説してみたいと思います。『本当』と付けたのは、通常行われる命式の相性鑑定方法では、真の相性関係は分からないと思ったからです。

たとえば、『日干と日干が相剋(冲)すると相性が悪い』というのがこの一例です。日干が異なる場合、基本的な気質は当然異なるのですが、『気質が異なる』ということと『相性が悪い』ということは全く別なのです。

以下では、そのようなことも含めより深い洞察を得る相性鑑定方法をご紹介したいと思います。

四柱推命で相性を見る項目は主に三つ

まずは四柱推命で相性をうかがう際に抑える重要な三つのポイントについて紹介致します。三つしかないので非常に簡単ですね。

  1. 日干と日干の関係
  2. 日支と日支の関係
  3. お互いの喜神・忌神による五行関係

となります。特に重要なのは3番目です。なぜなら1と2の関係が良くても、3が非常に悪いと相性関係は大きくマイナスとなるためです。

それでは一つずつ解説していきます。

日干と日干の関係

これについては皆さん当たり前のように知っていると思いますが、まずはじめに日干と日干の関係をうかがいます。

日干と日干の関係においては、比和関係が最も良く、次いで生じる関係となります。また、相性が悪いとみなす関係については、相剋(異なる陰陽)、次いで相剋(同一陰陽)となるのです。以下に表にしてみます。

比和関係 木と木など、同一五行の関係です。甲・乙など、陰陽が異なる場合、最も相性(親密度)が高くなります。同一五行なので性質も似ており、理解がある関係です。このため、喧嘩をしても仲直りしやすく、持続的な関係となります。同性関係・異性関係ともに良い関係となります。
生じる関係 土と金、あるいは火と木など、生じる・生じられる関係の場合、基本的な相性は良好とみなします。このような相性関係の場合、一方が一方を助けるため、当然良好な関係を築きやすいのです。基本的な性質は異なるものの、生じる関係同士は不思議と居心地の良い相手であり、自然と関係が良化する傾向があります。男女関係においては最も吉です。
相剋関係 最後は相剋関係です。特に庚・甲や丙・壬など冲の場合、相性が少々悪いとみなします。相剋関係の場合はお互いに異なる面をもちますが、お互いに敵視しやすい気質が根底にあり、対立傾向があらわれるためです。なぜだか反りが合わない、生理的に受け付けないと感じる場合もあるでしょう。また干合(乙・庚)は昔から相性が良いと言われてきましたが、元々が相剋関係の五行であることを考えると、相性は比和や生助より劣ることは明らかです。冲関係よりはややマシとなる程度です。

以上、日干による相性の見方を見てきました。具体的には、十干それぞれの相性がありますが、大変長くなるため割愛させていただきます。

相性は、この日干同士による関係が最も相性の度合いに影響を与えます。ですから、まずは自分と相性が良いと感じる人の日干や、自分と相性が悪いと感じる人の日干を調べてみましょう。

日支と日支の関係

つづいて日支の関係を見ていきます。日支は日干における相性を補助する程度の役割です。姓名判断では、人格と地格を相性判断に用いますが、姓名判断で言う地格に相当すると考えていただいて構いません。

いわば日支も、その者の気質に強い影響を与えることから、日干に加えて日支の相性関係もうかがうのです。まずは、日支が属する5つのグループを見ていきましょう。

  1. 木のグループ: 寅・卯・辰
  2. 火のグループ: 巳・午・未
  3. 土のグループ: 辰・未・戌・丑
  4. 金のグループ: 申・酉・戌
  5. 水のグループ: 亥・子・丑

となっており、基本的にはこれらのグループに属する地支同士は気質が似ているため、相性が良好となる傾向があります。ただし、土だけは木・火・金・水のグループに属するものもあるため、範囲が少し広くなります(土の人は度量が大きく、比較的誰とでも合わせられます)。またその反面、たとえば子・丑の関係など同一グループに属するものの相剋となる場合は、半吉となります。

また地支の場合も、基本的には日干と同様、比和関係・生じる関係・相剋関係の順に相性が決まってきます。たとえば巳と午は比和関係にて相性大吉、申と子は生じる関係にて相性吉、卯と酉は冲関係にて相性凶といった具合です。

お互いの喜神・忌神による五行関係

最後に非常に重要な『お互いの喜神・忌神による五行関係』について解説したいと思います。これは要は『自分の喜神の五行を多くもつ人とは相性が良い』ということです。反対にすると、『自分の忌神の五行を多くもつ人とは相性が悪い』ということになります。

これは非常に単純な概念なのですが、とても良く当たりますし、相性だけではなく『自分の運勢にも影響を与える』ことから特に重要な概念なのです。自分の運勢に影響を与えるとは、人は相手のエネルギー(五気)に影響を受けるため、相手が忌神の五行を多くもつ場合は、悪影響を受けてしまうということなのです。

悪影響とは、自分の五気のバランスが崩れること。好影響とは、自分の五気のバランスが整うことなので、当然喜神のエネルギーを多くもつ人に自然と惹かれるわけです。

このため、たとえば相手が自分の忌神の五行エネルギーを多分にもっていると、直感的に何か嫌な感じがしたり、生理的に受け付けないと感じることがあるでしょう。あるいは、その相手と話しているとなぜか重い気分になったり、特に理由がないのに不快感を感じたりするものです。

たとえば、私は土が忌神のため、土を命式(または姓名)に多くもつ人とは相性が悪く、これまでにも何だか相性が悪そうな相手だなと感じて調べたところ、相手が土の干支を多くもっていたということがありました。

また、運命が好転する転機となった時期に出会った方の命式を調べたところ、自分の喜神である木の五行ばかりだったということがあり、大変驚いたこともあります。

ですからこれが正しい場合は、特に相性というものは調べる必要はなく、直感的に相性が悪そうだなと思った相手には、やはり『相性の悪い暗示』があらわれているということになります。特にこの喜神・忌神の関係性はよく当たりますので、まずは自分の喜神・忌神を明らかにし、その上で相手との関係を調べてみると良いでしょう(※ただし当然のことながら、自分の喜神・忌神が間違っている場合は、相性の考察も間違ってしまうということになりますから注意してください)。