四柱推命旺

十干と十二支から解命を行う本格的四柱推命の専門サイトです。四柱推命の本質と解命方法を詳しく解説し、ユーザーの皆様の理解を深めていきたいと思います。

大谷翔平選手の命式解命と喜神・忌神

久しぶりの投稿となります。今回は大活躍中のメジャーリーガー、大谷翔平選手の命式を解命したいと思います。今回は大谷選手の喜神と忌神に加え、彼の姓名もうかがうことでその成功の秘密を明らかにしていきます。

早速大谷選手の命式を見てみましょう。

大谷翔平さんの命式と日干強弱

大谷翔平さんは1994年7月5日の生まれ・男命です。

天干
地支

まず、大谷選手の日干は壬水です。月支は午月・火旺(丁火司令)であり、財の火が月令を得る命式となっています。三柱ですが、既に午と戌の火局半合、そして天干においては庚と甲の剋去が成立していますので、日干は明らかに弱いことが分かります。

そこで早速『身弱!』と言いたくなるのですが、やはり数値を示さないことには説得力がありませんので、以下に旺相死囚休の原理をもとに計算した五行の力量を載せてみます。

五行力量
約2.0
約20
約5.0
0(剋去により無力)
約2.5

このようになります。以上の力量数値は三柱の力量をそのまま計算したものではなく、地支と天干の合冲を加味し、なおかつ五行の相生・相剋を計算に入れました。

ご覧のように日干と同一五行の水は2.5と大変弱く、なおかつ金の助けもありません。対して、旺の火は20以上の力量がありますので、確実に身弱と言える命式です(何時生まれでも身弱となります)。

このように五行の計算を厳密に数値で行いますと、三柱でも日干強弱が確定する場合がありますので、三柱だから命造は分からないというのは実は誤解なのです。もちろん、時柱が分からなければ日干強弱が明らかにならない命式もあります。

大谷翔平さんの命式・格局判断

今までの解説で日干強弱については即座に判断ができたものの、大谷選手の命式・格局については少し難しい要素が絡んできます。なぜなら、月干の庚金が甲によって剋去しているからです。もしこの庚金(偏印)が日干に有情であるのであれば、普通格局が確定します(印が作用しているため従格にはなりません)。

しかしさらによく見てみると、日支は辰です。辰の本気は戊土であり、土は日干の水を剋す官の五行ですが、辰は同時に水庫でもあるのです。ということは、辰は日干・壬水の比劫となる水(癸)をもつため、従財格の成立条件に反します。

したがって、大谷選手の命式は従財格に分類される可能性はなく、普通格局であると判断できるのです。ちなみに、もし辰が無力化していた場合はどうなるでしょうか?たとえば時支が【戌】だった場合を考えてみましょう。

この場合、戌と辰は冲去となって辰は無作用化しますが、従財格の条件として『天干と地支の両側で剋および合去が起こる場合、従財格にはならない』という原則がありますので、この場合も従財格は成立しないのです。なぜ従財格が成立しないのかと言うと、そのように二干・二支が去るような状態では財の火のエネルギーも限定されるため、日干が従することができないのです。

すなわち、大谷選手の解命結果は以下となります。

  • 日干:壬水
  • 格局:正財格
  • 用神:壬水
  • 喜神:水・金
  • 忌神:火・土・木
  • 調候用神:壬水

大谷翔平選手の大運

それでは次は、大谷選手の解命結果が本当に正しいものであるのか、大運と照合していきましょう。確認となりますが、大谷選手は水・金が喜神の命です。特に火旺のお生まれであり、なおかつ調候の水のため、水が発福のために絶対不可欠となります。

また忌神は火・木・土であり、特に強い火や、火源となる寅木などを忌みます。命式火強ですので、火の強い時期における発福や成功はまずあり得ないと言えるでしょう。

第一運【辛未】0歳~10歳
大谷選手の大運は順行運です。0歳から大運が発しており、それは未となっています。未は火旺・土旺の時期とがありますが、順行運ですので前半約4年が火旺、後半約6年が土旺となります。火・土どちらも大谷選手にとっては忌神ですので、少々苦しい時期であることが分かりますが、天干に喜神の辛金があらわれていることは大きな助けとなっています。

また土は火を納める働きもありますので、忌神である木・火よりは好ましく、なおかつ天干に辛金があらわれていることからも、強い忌神運ではないことが見て取れます。大谷選手にとっては、準備期間とも言える時期となります。
第二運【壬申】10歳~20歳
10歳からの大運には、早くも用神の壬水と喜神の申金が巡ってきました。地支の申は壬水も蔵するため水は痛恨し、大きな喜神運であることが分かります。彼の10歳~20歳までの活躍は皆さん知っての通りですので、解説は省きたいと思います。なおこの大運は2015年までですが、プロ入りは2013年からとなっています。
第三運【癸酉】20歳~30歳
第三運も喜神の運気が続きます。天干・地支ともに水・金が巡り、日干のエネルギーはとてもバランスの良い状態となります。時柱が不明のため合・冲による正確な作用が分かりませんが、前運と同程度の喜神運であり、大きな成功を得る暗示があります。実際に現在を含むこの期間(2015年~2025年)の活躍はご存じの通りであり、大谷選手の大運を俯瞰したところ、前運の【壬申】~【癸酉】が一生で最も運勢の強い時期となっていました。
なお流年運についても金・水が巡り時期が好運期ですので、現在の大運の中であれば2019年~2021年前半が最も活躍の期待できる時期です。

以上の解説から、解命通り金・水が喜神であることが分かっていただけたかと思います。なお30歳(2025年)からは【甲戌】が巡っていますが、戌は辰と冲であるものの、原局に出来た火・戌の半合に加担するため、この頃より火強となり、運気が低迷する様子が見て取れます。

大谷翔平選手の姓名と先天運とのバランス

また、ここまで大きな活躍をするためには姓名の要素も大変重要となります。ここは四柱推命サイトなので姓名判断については簡単な説明としますが、実は大谷選手の姓名は五格が全て喜神の金と水で構成される大変バランスの良い姓名となっているのです。

もちろん、単に姓名に喜神が多くあれば良いというものではなく、それは命式の構造に依ります。しかし大谷選手の命造は既に解説したように火がとても強く日干が非常に弱いため、姓名・五格にはより多くの喜神数を必要とするのです。

また姓名は凶数あるものの人格を中心に相生し、気勢が流通している点も大いに吉。

すなわち、五格に喜神をもつ【大谷翔平】という姓名は、大谷選手にとっては大吉名であり、非常に強い成功運を秘めていると言えるのです。