四柱推命旺

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木下雄介選手の解命と喜神・忌神

先日27歳という若さで早世した中日ドラゴンズ所属、木下雄介選手の喜神・忌神を明らかにしていきたいと思います。

今回は虎の舞のほうで、先に木下選手の姓名と先天運との五行バランスの悪さを指摘していますが、ここではその根拠を示したいと考えております。虎の舞の記事はこちら『【木下雄介投手死亡】健康運において極めて重要な先天運とのバランスとは?』です。

それでは、早速木下選手の命式を見ていきましょう。

木下雄介選手の日干強弱

木下選手の誕生日は1993年10月10日とあります。以下はその日の三柱です。

天干
地支

木下選手は日干・甲木であり、戌月・金旺の生まれです。このため、日干の甲木は死令であり、三柱における力量はわずか1程度。金旺の生まれなので金は強いですが、同時に水の干支もしっかりとあるため、水も強い状態です。

木を生じる印の水が強いため、三柱だけを見ると身強だと判断してしまう人も多いでしょう。しかしこの時点で日干強弱を決めつけるのはやや尚早であり、大きな間違いの元になりますので、まずは三柱における五行の力量を見てみましょう。

五行力量
約1.0
約0.7
約1.0
約16.7
約16

このようになっており、最強は金。しかし相令の水も16の力量があるため、なかなか強い状態です。しかも金は水を生じるため、この状態だと水のほうが金の力量を上回り、身強となる可能性も出てきます。

そこで、木下選手が死亡した時の歳運を見てみることにします。死亡したのは 2021年8月3日です。

その時の大運は【己未】の火旺です。天干・地支ともに土があります。さらに流年運は【辛丑】の土旺。ここにも土があらわれ、天干は辛金ですが、いずれも日干を弱める干支となっています。さらに流年運とあわせ、死亡した時刻の四柱を読むとさらに興味深いことが分かります。

木下雄介選手が死亡した日の五行エネルギー

以下は、木下選手が死亡した 2021年8月3日の五行エネルギーです。死亡した時刻は分かりませんが、昼の12時に設定しました。

天干
地支

なんとこの日、地支はすべて土(未と丑)です。この時点でもう木下選手が身弱であることは確定的ですが、念のためにこの日の五行の力量を示しておきましょう。

五行力量
約3.3
約2.0
約20
約5.3
約1.3

木下選手は土と金がとても強い時期に亡くなっているため、土・金が忌神である可能性は極めて高いと言えます。

木下雄介選手は何時生まれか?の考察

そこで、それでは木下選手は何時に生まれた可能性が高いのか?についても少し考察しておきたいと思います。これは命式を深く読むために非常に重要なことです。

まず、以上で木下選手の忌神が土・金である可能性が高いことが分かりましたので、ここでは土・金が忌神であると仮定して時柱を探ってみましょう。木下選手は金旺の生まれのため、時柱が水の場合は印の水が最強となり、身強となります。したがって水の時刻の生まれである可能性は低いでしょう。

天干
地支

たとえば、もし木村選手が夜の9時に生まれたとすると、命式は以上となります。そしてこの場合水の力量は21.3で最強となりますので、身強。つまり土は喜神となりますので、先ほどの事象とは合致せず、この時刻の生まれである可能性は非常に低いと推測できるのです。夜の23時~も同じです。

それでは、申の時刻はどうでしょうか?申・酉・戌の金の方合ができるため、当然金が最強となります。

天干
地支

ご覧の時刻(15時~17時)生まれの場合、地支に金の方合が揃うため、金は力量にして30と最強になります。しかしよく見ると、天干は日干以外はすべて水となりますし、地支においても子水があるため、水も20程度の力量があり、かなり強いのです。ということは、たとえ身弱であっても印の生助があるため、早世となる可能性は低いと言えるでしょう。

ちなみに酉刻生まれの場合も天干には癸水があらわれます。もちろん金刻生まれの可能性も捨て切れませんが、私はその可能性は低いと見ています。

そこで次は、火や土の刻生まれであった場合を考えてみます。たとえば午刻の生まれの場合、午と子は冲を起こすため、水が無力化します。

天干
地支

午刻生まれですが、午・子が冲を起こすため水の力量は一気に半減し、8程度になります。また、時干に旺の庚金があらわれるため、金は21.7と大変強く、土・金を非常に忌む命式構造となります。

なお巳刻生まれでも身弱となりますが、子が活きたままのため小弱程度となります。

天干
地支

そして上記は未の刻です。子は活きた状態ですが、左右を未と戌に囲まれてしまい、水は力を発揮することができません。こちらも当然身弱で、土と金を忌み嫌います。ちなみに戌刻や丑刻生まれの場合も同様、身弱となります。

天干
地支

しかし、土でも辰刻生まれの場合は、辰・子の水局半合ができて印が最強となるため、身弱とはなりません。

以上の結果から、木下選手の生まれた時刻は、火の刻(昼頃)である可能性が最も高く、次いで土の刻と言えるでしょう。反対に、身弱の度合いが弱まる木の刻生まれや、身強となる水の刻生まれである可能性は低いと判断することができます。

木下雄介選手の解命結果と喜神・忌神

以上を元に、木下選手の解命結果を以下にまとめました。

  • 日干:甲木
  • 格局:正財格
  • 用神:癸水
  • 喜神:水・木
  • 忌神:金・土・火(※ただし命式の構造により、火は閑神となる可能性もあり)
  • 調候用神:壬水と丙火

喜神は水と木で、用神は水です。用神を水とすることの根拠については、まず金旺・金強のため、木では剋されてしまい日干を生助することができないということが一つ。そして二つ目は、水の干が日干に有情であれば、金->水->木という良い気の流れができるためです。

このため、用神の水を剋す土を最も忌むようです。事象においても解説しましたが、土が強い時期に死亡していることからも、土をとても忌むことが分かります。水を用神とする場合、特に乾いた土である未と戌を嫌います。

また虎の舞のほうでも解説しましたが、木下選手の五格はすべて火・土・金の忌神で構成されており、これが病弱傾向を強める結果となっています。特に木下選手のように、大運に強い忌神が巡る場合、姓名にも忌神大過する場合は最悪早世となることもあり、非常に忌むわけです。

そのため、木下選手の場合は姓名の人格に土をもつよりも、水を配し三才を【金・水・木】やせめて【金・水・金】とするほうが生命力が強く、運勢も強固となるのです。もちろん三才をそのように構成すれば、早世するようなことはまずありません。