四柱推命旺

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エスパー伊東さんの先天運解読と喜神・忌神

今回は先日亡くなられたエスパー伊東さんの先天運解読を行いたいと思います。少し前に虎の舞のほうでも記事にしましたが、エスパー伊東さんは非常に偏った先天運の持ち主であり、喜神・忌神も分かりやすいものとなっています。

早速見ていきましょう。

エスパー伊東さんの命式と日干強弱

エスパー伊東さんは、1960年12月26日生まれだそうです。

天干
地支

ご覧のように、地支に三つの子水があり、水が大過していることが分かります。このような先天運の場合は、まずはじめに従格ではないのか?ということを疑わなければいけません。

エスパー伊東さんの場合は従財格を疑うことになりますが、従財格の成立条件は以下です。

  • 財が月令を得ていること
  • 財が重々とあること
  • 印もしくは比劫がないこと

このため、月干が比劫の戊であるということは、既に従財格が成立していないのです。したがってエスパー伊東さんは普通格局ということになります。格局は分野・癸ですので正財格です。

そして次に、日干強弱を定めるために三柱における五行の力量を調べましょう。水が大過しているから身弱は明らかですが、必ず数値として出すことが重要です。

  • 木:0
  • 火:0
  • 土:4.0
  • 金:3.0
  • 水:30

と、極めて水が強いことが分かりますね。ちなみに庚金があり水を生じるため、補正すると水はより強い力量となります。したがって、時柱は何時生まれであっても身弱確定です。

エスパー伊東さんの命式解命と喜神・忌神

エスパー伊東さんは非常に分かりやすい命式例ですので、すぐに解命することができます。

  • 日干:戊土
  • 日干強弱:身弱(中弱~極弱)
  • 格局:正財格
  • 用神:戊土
  • 喜神:土・火
  • 忌神:水・金・木
  • 調候:丙

気になるのは、三柱に調候の火がないことです。もし時柱にも火がない場合、このような財が大過する命造は体質が病弱・薄弱となりますので、必ず姓名には火が必要です(幸いエスパー伊藤さんの本名には火があり、これが運気を向上させました)。

水大過の場合、用神は納水できる戊土を取ります。また、丙火も必要不可欠ですので、用神は戊土・丙火二つと考えていいくらいです。

普通格局ですので、忌神は当然水・金・木です。

エスパー伊東さんの姓名と凶暗示

これは虎の舞の方で述べたことでもありますが、姓名は先天運とのバランスを取る、ということが非常に重要です。すなわち、その五行バランス(原局+大運)の度合いによって姓名構造を決めるべきなのです。

したがって、エスパー伊東さんのように水があまりにも強い場合、姓名構造は全て火・土とすることが良く、そうでなければ寿も短くなるということを覚えておいてください。身弱といっても、その度合いが重要なのです。

しかし、エスパー伊藤さんの姓名( 伊東 万寿男)は、火をもつものの陰火、そして忌神が優勢となっているため、どうしても寿は短くなるのです。そして生命力は、運気が悪い時期にどんどんと弱まり、後半生に入って一気に悪化するということがよくあります。

このため、伊東姓であれば、最良は【火・土・土】もしくは【火・火・土】ということになり、上記三才であれば寿はもう少し伸びたはずです。

ちなみに虎の舞の命名相談において、『名前をいいものに変えたため、現在の病状はよくなるでしょうか?』のようなご質問をいただくことがありますが、健康状態は運気の悪い時期に徐々に悪化するため、名前を変えたからといって、一度発生した病気が一気に回復するというようなことはないのです。

しかし、改名による位相向上によって、徐々に生命力が強まってくることは確かです。

そのため、やはり最も重要なのは『命名』ということになります。