四柱推命旺

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ご質問『先天的な凶暗示を姓名でカバーすることはできますか?実例が知りたいです』に回答

今日は先天運の解命、およびその先天運に合った選名の仕方を、具体例として解説致します。

例として私の息子(時間)の命式を取り上げたいと思います。なぜなら、息子のためその性情・事象などの観察が詳しくできるためです。

次男の命式の解命

以下は、私の次男(8歳)の命式です。

天干
地支辰(土旺)

このような命造ですが、かなり位相の低い先天運となっています(泣)。日干は丙火で、月支は辰月の土旺です。辰・子・辰(水局半合)がありますが、土旺ですのでこれは成立しません。また、庚・乙の干合も日干が丙火なので成立しません。したがって五行の力量は大体以下となります。

  • 木:約5.3
  • 火:約6.0
  • 土:約13.3
  • 金:約4.0
  • 水:約3.7

ただ救いは、上記のように五行を具備していることと、原局においてはそれほど忌神が大過していないことです。土は最強で13程度ですが、大過とまでは言えない力量です(概して大過は20程度から)。以下に、位相が低い原因を簡単に記述致します。

  • 身弱だが、日干の丙火を生助する木・火の干支が周囲にない。辰の蔵干に乙木をもつが湿っており、丙火の幇助とならない
  • 辰・子・辰が揃っているため、大運が水旺に入ると水が大過しやすい
  • 食傷(土)と官殺(水)の相剋
  • 陽干にしては日干が弱すぎる(陽干は身強を好む)

などですが、日干は丙火で調候は不要(適切)であるため、位相は35~45点程度となります。一応、先天運における性質・体質傾向を記述しておきます。

性情

  • 考えるよりも行動のタイプ。繊細なわりに、感情的で短気(食傷強く忌神)
  • 不注意からの事故・怪我をしやすい(食傷強く忌神)
  • 自己主張が強く、反抗的で、束縛を嫌う(食傷強く忌神+官忌神)
  • 感情の起伏が激しい(食傷強く忌神)
  • 思慮が浅く、短慮な傾向(印弱、食傷強く忌神)
  • 食において好き嫌いが激しい傾向(食傷強く忌神)
  • 目上の人や親に反抗的(食傷が官を制剋)
  • 友達とは仲良く遊ぶ。一人よりも友達と遊ぶことが好き(比劫喜神)
  • やんちゃだが、それなりの自制心がある(食傷大過し過ぎるのを、官が防ぐ)
  • 兄弟や友達の面倒見がいい(比劫喜神)
  • 母親を助ける・家族を大切にする(印・比劫喜神)

体質(弱点)

  • 心(火)の働きが弱く、血流がやや悪い(火不及)
  • 体が冷えやすい。体温調節機能が弱い(火不及+命式湿)
  • 胃腸の働きが弱い(土強忌神)
  • 肝機能が弱い(木不及)

なお、位相が低くなればなるほど、当然ですが良い面よりも悪い面の方が目立ってきます。

また、上記のような先天運由来の気質・体質傾向も、これから説明する姓名構造によって良い方面へも悪い方面へも変わる、ということが重要です。反対に、このような先天運の人が土の強い姓名をもつと、さらに上記のような傾向が増し、悪い場合は人の道を外れることになります(食傷大過には、ヤクザや犯罪者が比較的多い)。

姓名の構成方法と位相

まずは命式を解明し、喜神・忌神を出します。

  • 日干:丙
  • 日干強弱:身弱
  • 格局:正官格
  • 用神:甲
  • 喜神:木・火
  • 忌神:土・金・水
  • 調候:不要

次男は忌神が大過するような強い身弱ではありませんが、水や土が大運によって大過しやすい命造です。たとえば、大運に子が巡ると、辰・子・辰の水局が出来るため、水が大過することになります。

反対に、土旺の時期が巡ると、今度は土が大過することになります。したがって特に、土と水を強めることは運勢上、非常に良くないということになります。このように選名においては、原局のバランスだけではなく、大運干支との合・冲の関係も読まなければいけません。

さらに大運を読むと、30歳頃から水旺運に入り、その後は金旺運に入るため、一生を通じて安定した運気(生命力)を得るためには、木と火が欠かせないことが分かります。特に用神の木は重要で、これがあるとないとでは大きく運命が違ってくることになり、当然寿命も変わってくるのです。

そこで以下のような姓名構造としました。※これまでに大きな病気・災難・厄難などなく、順調に成長しております。

次男の姓名五格
天格・11・陽木
人格・11・陽木
地格・13・陽火
外格・13・陽火
総格・24・陰火

すなわち五格すべてに喜神を配したわけですが、重要な点は人格に用神の甲木を配するということ。また地格と外格の火は丙火とし、強い火のエネルギーをもたせることで、水の大過を恐れないように構成します。

また土が大過する時期は、比劫の火が忌神的な働きになることを考慮し、二格に木を入れています。しかし、三才を【木・木・木】とし、五格すべてを木とすると、今度は印が強すぎて印の悪い面が出てしまうことには注意を要します。つまり、単純に喜神のエネルギーを多く取り入れれば良いというわけではないのです。

上記の姓名エネルギーを原局に加味すると、次男は以下の如く五行エネルギーを有することになります。※少し木と火に偏り過ぎているように思われかもしれませんが、これは次男の命造が水旺運で水が大過、土旺運で土が大過するためです。姓名位相は単純計算で80点程度あり、先天運とあわせると大体120/200点程度となります。

  • 木:約15.3
  • 火:約21.0
  • 土:約13.3
  • 金:約4.0
  • 水:約3.7

このようになり、火が21以上の力量を有するため、原局と姓名を総合すると【日干・身強】となっていることが分かります。この点は大運の喜忌を読む際にも大変重要となります。

たとえば、現在の次男の大運【己卯】の五行エネルギーを、上記に足してみましょう。【己卯】の木(卯)のエネルギーは旺のため10,土(己)は1未満ですので、

  • 木:約15.3 + 10 = 25.3
  • 火:約21.0
  • 土:約13.3 + 1 = 14.3
  • 金:約4.0
  • 水:約3.7

となり、むしろ日干が強くなりすぎているのです。すなわち、姓名構造によって、喜神運であるはずの運が忌神運となり、忌神運であるはずの運が喜神運になる、ということになるのです。

そしてここに、さらに木の運が巡ったらどうなるでしょうか?今年は【癸卯】運ですが、さらに今年の五行エネルギーを足してみましょう。【癸卯】の木の力量は約12、水の力量は3程度ですので、

  • 木:約15.3 + 10 + 12 = 37.3
  • 火:約21.0
  • 土:約13.3 + 1 = 14.3
  • 金:約4.0
  • 水:約3.7 + 3 = 6.7

となり、印の木が明らかに大過していることが分かります。日干はむしろ強すぎるため、事象においても忌の傾向が出てきます(後述します)。上記は合・冲などを考慮せず、単純に五行の力量を足していったものですが、次男の命式には未があり卯と木局半合が成立していることを考えると、実は木は今40以上の力量があるのです。

これが、【木・木・木】はむしろ忌むという理由です。比劫が弱く、印だけが強い状態となると、極端に神経過敏になるため、かなり閉鎖的な人間になり、良好な対人関係を築くことが難しくなるでしょう。健康も損ないます。

ということは、原局において木が用神であっても、木が大過しているのだから、現在は全然喜神運ではない、ということが明瞭に分かるかと思います。したがって、原局において木が用神だから卯の運は喜神のはずだ等という単純な判断は控えるべきであり、必ず原局+大運(流年)+姓名構造を読むことが重要となるのです。

次男の事象について

では、じゃあ本当に現在の運気(喜神の木の運)において、次男の境遇に忌となる傾向があらわれているのかということになりますが、やはりあらわれています。もちろんこの点も加味して姓名を構成しているため、大病を患うなどということは全くありませんが、印が大過することにより、体調・精神面などが不安定となりやすくなるのです。

以下に次男の現在の状況について簡潔に記します。なお下記のような忌的傾向は、特に木と火の強い季節(春・夏)に出ており、正にという感じです。このため、忌神であるはずの土や金の季節には以下の傾向が和らぐことになるでしょう。

  • 体は健康そのもの。しかし、水分不足による熱中症を度々経験
  • 2023年は特に体調を崩しやすかった
  • 精神的に薄弱な面が出てきており、弱気になりやすい(印の大過)
  • 人に見られることを極度に気にするなど、神経過敏(印の大過)
  • 自我・自己主張が強く怒りっぽい。感情の起伏が激しい(比劫の大過。印の大過)
  • 学校を休みがち(友達と遊ぶのは良いが、授業を嫌がる)

このように、原局構造+姓名構造において日干が身強となる場合は、むしろ歳運においては忌神運を喜ぶ可能性もある(もちろん干支によって喜忌は変化)ということが認識として重要となります。次男の場合は、金が不及となっているため、申や酉の運にはむしろ財のエネルギーが旺盛となり、精神的にも溌剌とし、喜ばしい出来事が起こることになるのです(実際に、金の運気に喜象が起こっています)。

そして姓名構造は、次男の忌神の大運期に忌神が大過しないようフォーカスしているため、むしろ土旺・金旺・水旺といった運気においては、喜神(木・火)運よりも五行バランスが安定することになるのです。こう考えると、次男の一生における最忌神運気は、原局における喜神が巡る今(己卯・癸卯)という可能性もあるわけです。

ご依頼者様の事象で混乱

姓名を見ないでただ先天運を見た場合、ご依頼者様の事象で混乱することがあります。これは、例えば喜神運において強い忌象が出ていた場合です。命式と睨めっこしていても不明瞭なままですが、姓名構造を見てすぐに納得するということがあります。

それはやはり、姓名が忌神だらけの方です。このような場合、先ほどの次男の例とは異なり、喜神運でも喜を発揮せずに忌の傾向が、さらに忌神運ではより強い忌象があらわれるという運勢傾向となるのです。

したがってこのようなタイプは、『喜神運だから喜の傾向が出るはず』という考えは全然通用しませんし、実際に喜の運気に忌象があらわれているのです。これが姓名構造のもつ威力(五行エネルギー)であり、先天運位相や喜忌を大きく変えてしまうほどの影響力をもつのです。

以上から分かることは、どのような姓名であっても完璧に良運を発揮するようなものはないということです。なぜなら、大運・流年の気によって五行エネルギーに変化が起こるためです。このため、原局と大運の関係を見通した構成が求められるのです。