夏まゆみさん（ダンスプロデューサー）の先天運解読と喜神・忌神

本日は、2023年6月21日にがんによる死亡が報道された、ダンスプロデューサーの夏まゆみさんの先天運について解説したいと思います。

私事ですが最近は命名・改名のご依頼が多く、なかなか記事をアップできなかったことをお詫び申し上げます。今後も記事アップのペースは変速的となりますのでご了承ください。

早速夏まゆみさんの先天運を見ていきましょう。

夏まゆみさんの命式と日干強弱

以下は夏まゆみさんの誕生日とされる1962年3月23日（ウィキペディア参照）の三柱です。

夏さんは日干・庚金であり、月支は卯月・木旺の生まれです。日柱・庚申の人は気勢の強い人が多く、勇気と勢いのある性情ですが、月柱・年中はいずれも木・水の五行で占められており、身弱となります。

全ての時間帯を精査したところ、いずれの生まれでもこの日は身弱となりますので、身弱確定となります。しかし、一応三柱における五行の力量を見ておきましょう。

• 木：約15
• 火：約1.0
• 土：約0.5
• 金：約4.0
• 水：約8.0

若干補正しており、このようになりますが、比劫と印の力量に対し、財の木と食傷の水が突出して強いため、明らかに身弱となります。ただし、夏さんの経歴を読むと忌の水旺運（大運）の時期に成功していますので、小弱程度である可能性が高いです。

このため、時柱には土（印）・金（比劫）が入る可能性があります。

夏まゆみさんの格局

ということで夏さんの格局も確定します。なお特別格局についても検討してみましたが、あり得ないことが分りました。以下をご覧下さい。

申が無力化すると従財格となる可能性もゼロではありません。しかし寅時、申・寅冲去となるものの、時干が戊（印）のため普通格局。

上記は巳時であり、巳・申合去となるものの、時干に比劫の辛金があらわれます。このため従財格不成。したがって普通格局確定となります。

• 日干：庚金
• 日干強弱：身弱（小弱程度）
• 格局：正財格
• 用神：庚
• 喜神：金・土
• 忌神：木・水・火
• 調候：不要

大運に喜神が巡っても忌となることがある？

たまに勘違いされている方がいるのですが、大運に喜神が巡ると必ず事象は喜となるとか、大運に忌神が巡ると必ず事象も忌となるというのは大きな間違いであり、必ず流年の干支を参照する必要があります。

流年干支によっては、大運の喜も全て無効となる場合も多々ありますので、真の喜忌は流年干支を参照しなければ分らないのです。また、流年が忌神となっていても、悪い事がその前の年や後の年に起こるということもよくあることですので、この点もご注意ください。

例として、忌神運に行った悪事や間違いが、その次の喜神運で明らかになり、問題や事件になるということや、忌神運の直前（あるいは直後）に病気になり急逝するなどの例もよくあります。

また、大運干支が流年干支によって無力化するということもあります。

夏まゆみさんの例もこの限りではありません。夏さんが死亡した現在の大運を見てみましょう。

上記で掲げた誕生日が確かなものであるならば、夏さんの現在（死亡時）の大運は【丁酉】の金旺運です。酉は金の旺支ですので、身弱の正財格にとっては用神であるため、通常最も喜となる地支です。

しかし流年干支を見ると、2022年【壬寅】、2023年【癸卯】と、忌の流年が続きます。特に今年【癸卯】は、二つの卯が酉を剋すため、喜神のエネルギーがほぼ無きものとなっていた可能性があります。もちろん、天干に木を培養する癸水が巡っていたこともあり、日干のエネルギーが相当弱まっていたのでしょう。この運気で病状が一気に悪化し、亡くなってしまったということです。

このように、大運が喜であっても、流年干支によって大運干支が無力となる年を見つける必要があります。

運勢的な死因は姓名にもあり？

とはいえ、夏まゆみさんの今回の病難暗示は、姓名によって左右されたところが大きいのです。なぜなら、夏まゆみさんの姓名構造は、彼女の忌神だらけだからです。

また経験上、姓名と先天運との五行バランスが良いか普通程度の場合は、先ほど説明したくらいの忌神の力量ではまず亡くなることはありません。体が相当弱ってくる70代、80代ということであればまだしも、夏さんは平均寿命より20歳以上若い61歳でした。

ということで最後に夏さんの姓名構造を載せておきます。

夏 まゆみ

天格・11数・陽木
人格・14数・陰火
地格・10数・陰水
外格・7数・陽金
総格・20・陰水

夏 真弓（本名）

天格・11数・陽木
人格・20数・陰水
地格・13数・陽火
外格・4数・陰火
総格・23・陽火

彼女の喜神は金と土、忌神は木・水・火でした。活動名・本名ともに、五格は忌神である水・木・火でほぼ占められていることが分かります（喜神は芸名に一格のみ）。つまりこれは、病弱・早世の明瞭な暗示であり、特に姓名構造が悪いことも重なって、それが現実のものとなってしまった例と言えるのです。