四柱推命旺

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破財(破産や財難)する暗示とは?木本武宏さんの先天運から実例解説

本日は虎の舞のほうにも記事を出しました、2022年に巨額の投資トラブルで芸能事務所を退所しているお笑いタレントの木本武宏さんの先天運を元に、破財する暗示について見ていきたいと思います。

財運については私を含め、皆さん非常に強い関心をおもちだと思いますが、その見方については難しいことは全然ありませんのでご安心ください。ただし、生剋名や十二運を見るようなおかしな方法では、これは全然分かりませんのであわせてご注意ください。

財に困窮する暗示はたった二つ

財運の見方については以前にも記事を出していますのでそれを読まれている方は既に承知だと思いますが、やはり財干が鍵になります。たまに言われるような、財干が強力だと財運が強い、財干が非力だと財運が弱いというのは実は間違いであり、多くの先天運実例を見るとそれがよく分かります。

すなわち、財運の良好か否かは日干と財干のバランスが重要となります。※ただし従財格などの棄命格局の場合のみ、バランスではなく財干の強さで財運を計ることがありますが、今回は普通格局である木本さんの先天運を元に解説していきます。

そして財のバランスが悪くなる状況というのは、大きく分けると『比劫が大過した時』『財が大過した時』の2種しかありませんので、まずはこれだけ覚えておけば大丈夫です(厳密には、印がが大過して比劫を強める例や、食傷が大過して財を強める例もありますが、比劫・財が大過することに変わりはありませんので、基本同じ事象となります)。

そして、財のアンバランスによって起こりやすい事象も以下の二様です。

  • 比劫大過:財を使ってしまう(比劫が財を剋すから)。浪費癖・借金大過も多く、貯蓄の意識がないことが多い。例としては投資・ギャンブルなどでの散財、事業投資等のケースもある。
  • 財大過:財が奪われるような事象(財が大過し日干を逆剋するから)。病気による財の漏出、身内・知人が貸した金を使ってしまい返済されないなどとにかく財が逃げやすい時期。家計の出費過多。また木本さんのように自分は使っていないが悪い話に巻き込まれるようなケースも。

これを元に、木本さんの先天運を見てみましょう。

木本さんの生まれ日は、月支が土旺の火旺の2種ある

木本武宏さんの誕生日・1971年5月6日 の三柱は以下です。

天干
地支辰(土旺)
天干
地支巳(火旺)

木本さんは日干・辛金です。月支の辰は木旺ではなく土旺ですが、よく調べてみるとこの5月6日はちょうど月柱が切り替わる日に当たっています。上が辰・土旺の場合、下が巳・火旺の場合です(月柱切り替わりは大体午後14時頃なのですが、これを見分けるためには今回の事象が重要となります)。

この場合、辰・土旺の場合は印が月令を得るため身強となる可能性が高く、巳・火旺の場合は死令ですので身弱となる可能性が高いことは言うまでもありません。そして現在の木本さんの大運をうかがうと、それは【丁亥(水旺)】ですので、では巳の生まれで身弱ではないかと早決めしたくなりますが、ちょっと待ってください。

そこでまずは、問題が惹起した2022年7月時点での大運・流年と原局をあわせてみましょう。

壬辰の場合の大運・流年との関係

月柱が変化すると大運の動きも少しずれますが、いずれも【丁亥】水旺運となっています。辰の場合、三柱においては卯が大運地支の亥と木の半合を形成する可能性があります。もしこれが成立する場合は、木の力量が+8(4x2)程度となるため、財の木が強まることになります。しかし、原局の木の力量は6.7程度ですので、あわせても14.7程度と。まだ大過とは言えません。

ところが、2022年流年運の干支を見ると、それは【壬寅】です。そしてこの寅は、原局にある卯・辰と木の方合を形成するのですが、もし時支が酉でない場合はこの方合が成立しますので方合成立が確定し(なぜなら、辰生まれの場合は未刻までに生まれているため酉はあり得ない)、その場合は木の力量が一気に+24(6x4)となり、大過します。さらに、大運の亥水も蔵干に甲木をもちますので、これとあわせると30以上に強まっていた可能性があり、財の大過と言えます。

つまり、壬・辰の場合は、概ね事象と合致しているのです。

癸巳の場合の大運・流年との関係

月柱が癸巳の場合はどうでしょうか?まず原局の亥・巳が冲去することになります。そして大運の亥は、この巳・亥を解冲する働きがありますので、解冲しますが、卯と亥による木局半合は巳のせいで起こりません。つまりこの月柱では、木の大過は起こりにくいということが既に分かるのです。

ただ、もし14時代の生まれである場合のみ、つまり未となると卯・未の木の半合が起こりますが、巳によって亥との三合は起こりませんので、木大過とまでは言えないのです。なぜならその場合の2022年の木の力量は、8(大運)+18(原局)=26程度となり、確かに強いことは強いですが、大過とまでは言えません。

このため、現状では月柱【壬辰】である可能性のほうが高いと私は考えています。

破財の度合いは日干と財との力量差で見る

そして破財の度合い(どの程度の財の忌象が出るか?)についてですが、これは日干の力量と財干の力量の差で見ます。つまり、普通格局ではその差が大きければ大きいほど事象の波乱の度合いが大きくなると言うわけです。

しかし、10程度の力量差はほとんど問題になりません。問題となるのは(明らかに忌象となってあらわれるのは)、15~20以上の開きが出た場合です。

特に、日干のエネルギーが10以下で、なおかつ日干と財干の力量差が30以上に開く場合は、かなりの衝撃があると言って間違いありません。しかしどのくらいの金銭の量か?というのはこれは個人の資産にもよりますので特定ができず、ご了承ください。つまり、その衝撃は、その人にとっては非常に大きなものになると言うことです。

そこで、2022年7月における、木本さんの日干の力量と財干の力量を見比べてみましょう。月柱は【壬辰】とします。ちなみに時柱不明ですので、もちろん三柱計算となります。

  • 木本さんの2022年における財干の力量:30程度
  • 木本さんの2022年における日干の力量:6程度(三柱では10以下。とても弱いです)

となり、その差は大体数値にして24ですので、三柱計算でもかなり財が大過していたことが分かります。しかし、24程度でここまで大きな、すなわち億を超えるような財の忌象が起こったのか?というと少し疑問です。そこでさらに、次は木本さんの姓名も加味していきましょう。

先天運と姓名五行を合わせる高度な見方

姓名は実は目に見えないエネルギーを有しており、このエネルギーは五行という仮説代名詞に変換して見ることができます。それは姓名を五格に分類し、それぞれの格数を五行に変換することによって知ることができるのです。

つまり、先天運における四柱八字と同様、姓名も五気のエネルギーを有しているため、これも計算に入れないと本当に正しい日干および財干の力量が出せません。姓名におけるエネルギーの力量は、一格につき5として力量を計算します。

木本さんの姓名の五格・五行は以下です。

  • 天格:9(水)
  • 人格:13(火)
  • 地格:15(土)
  • 外格:11(木)
  • 総格:24(火)

であり、これを元に財干の力量を単純計算すると+5、また日干強弱は印の土を地格にもつものの、総じて日干の辛金を弱める忌神の水・木・火が多勢であるため、むしろ日干にとっては-3程度のマイナスとなっているのです。

  • 木本さんの2022年における財干の力量:30程度 + 5 = 35
  • 木本さんの2022年における日干の力量:6程度 - 3 = -3

すると姓名を加味した場合の計算結果は以上のようになり、財大過を強め、その力量は約32。今回の大きな忌象とも大体合致するようになりました。嘘のように思われるかもしれませんが、どのような財に関わる事象にもこのような現象があらわれていますので、良ければご自身で確かめてみてください。

ちなみにですが、木本さんの最良名は三才を【水・金・土】とします。こうしますと、おそらく人生でお笑い芸人はやっていないかもしれませんが、ご家族のように実業家として大活躍していたことになるでしょう(日干と財干の力量が程よくバランスするため)。

なお木本さんの木の方合は流年運によって起こっているため、来年以降は徐々に状況が改善していくと考えられますが、大運に忌神が巡っているため、すんなり復帰はなかなか難しいかもしれません。