四柱推命旺

十干と十二支から解命を行う本格的四柱推命の専門サイトです。四柱推命の本質と解命方法を詳しく解説し、ユーザーの皆様の理解を深めていきたいと思います。

木村拓哉さんの先天運と姓名の五行バランスについて~木村さんの成功運と従格命名秘法

以前も紹介しましたが、木村拓哉さんの先天運は従財格である可能性が極めて高いです。早速ですが、木村さんの命式をご覧ください。

木村拓哉さんの格局について

天干
地支

木村さんは日干・戊土であり、月支は亥月・水旺にして、財の水が月令を得る命式です。このため、もし普通格局に分類されるのであれば、天干・地支通根している壬を取り、偏財格となるものです。

しかし、木村さんの大運を追うと、どうも普通格局には属さないようです。以下の大運をご覧ください。

  1. 第一運【壬子】水旺
  2. 第二運【癸丑】水旺・土旺
  3. 第三運【甲寅】木旺
  4. 第四運【乙卯】木旺
  5. 第五運【丙辰】木旺・土旺 ※現在

とこのようになっております。そこで木村さんが絶頂期と言われた1990年代の大運を見てみると、ちょうど1990年~2000年が【癸丑】となっていることが分かります。丑は、前半4年水旺、後半6年土旺となる地支ですが、木村さんの原局と合わせてみると、亥・子・丑の水の方合が完成するのです。また、天干にも癸水が来ています。

そこで、もし木村さんが偏財格だったとすると、事象と合致しなくなってしまうのです。なぜなら、従財格の場合、水強の命式においては水が最忌神となるためです。特に水の方合が完成する時期は大波乱となる可能性大であり、したがって木村さんは従財格である可能性が極めて高いのです。

従財格であると仮定すると、それまでの大運の動向にも合点がいきます。なぜなら従財格の場合、用神は財の水となるため、水が最も旺盛な時期は運勢も強旺となるためです。特に財運が良好となります。そしてその場合、水が最も旺盛となるのは【癸丑】、つまり1990年代であるため、事象と合致するのです。

そして従財格の場合は、

  • 喜神: 水・木・金
  • 忌神: 火・土

となりますので、これまでの木村さんの大運は、第一運より長く喜神運に恵まれていることが分かるのです(2024年から忌神である辰の土旺運に入ります)。

ちなみにですが、そうなると【SMAP (10・陰水)】も木村さんの喜神となります。

木村拓哉さんの先天運と姓名の五行バランス

このため、ここでは木村拓哉さんの命式を従財格と仮定して話を進めます。実は日干・戊土の従財格は、下格と言われるものです。なぜなら、調候の火が全く入らないためです(調候の火が入る場合は従財格不不成となる)。もう一度木村さんの命式を見てください。

天干
地支

従財格の成立条件は、財が月令を得ており、なおかつ財が極めて強いこと。つまり日干戊の場合は、水旺の生まれであり、なおかつ財の水が旺盛なことが条件です。そのため、調候の丙火が命式にある場合は、一般的に従財格とはみなされません(火があっても冲去・合去している場合は従財格となる可能性もありますが、その場合去るため調候は無作用化します)。

そのため、木村さんが従財格であるのであれば、調候の火は原局に存在しないということです。調候が不良の命式は、一般的には下格(位相の低い命式のこと)と言われ、大きく成功発展することは難しいとされています。

ここで、木村拓哉さんの姓名を見てみましょう。

【木村拓哉】です。

  • 天格・11・陽木
  • 人格・16・陰土
  • 地格・18・陰金
  • 外格・13・陽火
  • 総格・29・陽水

このような五格構造になっており、しっかりと調候である陽火・13が外格に入っているのです。そしてこの火は剋されることなく、人格を相生しています。つまり、姓名が土の従財格のマイナス点を補っていたのです。

命名においては、一般的に喜神を中心に構成することが吉となるものですが、従格の場合は破格が起こるため、破格時の喜神を配し、五行バランスを保つほうが喜であると考えています。

つまり木村さんの場合は、忌神である土・火を活かすことが良く、なぜなら火は調候であり、また破格時には土と火が喜神となるからなのです。したがって木村さんの姓名は、この原理にしたがうと理に適ったものであり、それ故に強い成功運を得たのではないかと考えています。

たとえば、もし従財格の喜神ばかりで姓名を構成してしまうと、【木・水・金】という構成となりますが、これでは五格に火が入りません。つまり調候の徳が得られないため、これまでのような成功また活躍はあり得なかったことと思うのです。なぜなら調候を得ない場合は、著しく生命力が弱い傾向となるためです。

またこのような考えは、従格(外格)全般に当てはまるものです。従格は概して特定の五行にバランスが偏っており、調候が不良となることが多いです。このため喜神に拘って命名を行うと、調候が不良となることが往々にしてあり、健康運を損なうことになるでしょう。

さらに、従格では破格という現象が起こります。破格となると、命式の強旺なる五行が忌神となるため、波乱重々となるものです。そのため、従格における喜神を姓名に多く配すると、破格期の波乱が甚大なものになり、大運によっては早世となることがあります。

以上、従格における命名のポイントでした。