結婚運と離婚の暗示2～吉瀬美智子さんの命式解命・財のバランスを悪くする比劫の大過

今回は『結婚運と離婚の暗示2』と題しまして、財のバランスを悪くする比劫の大過について、実際の命式を元に解説したいと思います。

前回の記事では、財干が恋愛結婚運を象徴するため、財のアンバランスが結婚運の悪さや離婚の暗示としてあらわれるということを解説致しました。このため、財を剋す比劫の大過は、財をアンバランスにする大きな要因となります。

今回は、そんな財のアンバランスな状態について、吉瀬美智子さんの命式を元に見ていきたいと思います。

吉瀬美智子の命式構造

早速、吉瀬美智子さんの命式を以下に示します。時柱が分かりませんので、六柱での判断となります。

吉瀬美智子さんの誕生日、1975年2月17日の六柱です。

吉瀬さんの命式は以上のような構造となっています。日干は甲木で、月支は寅月ですので日干が月令を得ています。つまり、日干と同一五行である木が旺じていますので、先天的に比劫の木がある程度強いことが分かります。

格局については、財の土が弱いながらも通根しているため、従旺格となる可能性は低いと思います。また、後で解説する大運の動向からも、比劫の木が忌神である可能性が高い命式です。

ただ五行の力量については、実際の力量を計ってみなければ説得力がありませんので、以下に旺相死囚休の原則に基づいて算出した五行別の力量を出してみます。

これを見ると、木が23.3と圧倒的に強い事が分かります。しかし、六柱には午と寅が隣り合っているため、もしこの火局が成立しているとなると、

となるのですが、これでも木が大過していることが分かります。そして木は比劫であり、財の土を強く剋すため、吉瀬さんの命式はやや比劫大過の傾向があると言えるでしょう。実際、財の土は1.0程度しかなく、それに対して木は20以上のエネルギーがあるため、先天的に結婚運が弱いタイプと言えます。

ただし六柱では食傷の火もある程度強いため、食傷生財の傾向もあり、比劫と財が剋戦する構造ではないことは救いとなっています。

ちなみに、吉瀬さんのように先天的に結婚運が悪い傾向がある場合は、姓名に寡婦運があらわれることがよくあります。寡婦運とは、姓名における結婚運波乱の暗示です。これについては、虎の舞の【女優の吉瀬美智子さんが離婚！家庭内不和や離婚の暗示ある寡婦運とはなにか？】という記事で解説していますので、よろしければご覧ください。

吉瀬美智子さんが離婚した時、財のバランスはどのようになっていたか？

さて、問題の離婚の暗示ですが、もし比劫の木が忌神となる命運であれば、吉瀬さんの離婚時の大運においては木が強まっているはずです。なぜなら、強い比劫の木が弱い財の土をさらに剋すため、日干と財とのバランスを益々悪くなるためです。

そこで吉瀬さんが離婚を発表した2021年4月7日の大運を見てみましょう。

吉瀬さんが離婚を発表した2021年の大運

吉瀬さんの大運は、2020年12年～【癸未】が巡っていました。つまり、大運が切り替わったのはつい最近であることが分かります。未は火・土旺ですので、これだけを見ると財の土が巡っているんだからむしろ財運（結婚運）の良い時期ではないか？と考えてしまう人もいるかもしれません。

しかし吉瀬さんの原局をよくよく見てみると、そこには未と木局を形成する卯木が年支にあることが分かります。つまり大運の未は、おそらくは年支の卯と木の半合を形成し、このために比劫の木が強まり、日干と財のバランスが極端に悪くなったという可能性が高いのです。

しかも、天干にも木をよく生じる癸水が巡っており、これが天から木を生助していることも悪い暗示を強めています。

さらには、離婚を発表した2021年頃の流年運をうかがってみると、2019年【己亥（水旺）】－＞2020年【庚子（水旺）】－＞2021年【辛丑（前半水旺）】となっており、流年運においても水が木を培養するという気の流れがはっきりとあらわれていたのです。

そして強まった水は、財を生じる午火を剋す働きをします。つまり、大運が比劫を強め、さらに流年運が食傷を無力化していたようです。そのため、流年運の暗示を読むと、おそらくは午と冲になる2020年が、離婚の契機となったことが分かります。

ここまでくるともう説明する必要もないと思いますが、やはり吉瀬さんは水（印）と木（比劫）を忌む身強であるということが明白です。

このように、先天的に身強かつ財浅であり、なおかつ比劫を忌む命式の場合は、比劫が強くなる時期が恋愛や結婚運に破れが生じやすい時期ですので、これを覚えておくと色々と対処もできるようになるでしょう。

以上、最後までお読みいただき誠にありがとうございました。