四柱推命旺

十干と十二支から解命を行う本格的四柱推命の専門サイトです。四柱推命の本質と解命方法を詳しく解説し、ユーザーの皆様の理解を深めていきたいと思います。

時差の補正(真正生時の出し方)

四柱推命において最も大切なことは、正しい命式を導きだす出すということです。これは姓名判断において画数計算が最も重要であることと同様で、命式が正しいものでなければ当然、その人の命運も正確ではなくなってしまうからです。

ただし、ただ単に生まれた正確な時刻が記録されているというだけでなく、「時差の補正」ということが重要になるのです。なぜなら、人々が日々使用している時刻というものは、統一された標準時だからです。

ところが四柱推命で求めるその人の生年月日時とは、「その人が生まれた地点における太陽の位置から導き出される時刻」である必要がありますから、当然時差が生じる場合には補正しなければならないのです。ちなみに太陽の位置によって正確に出された生時のことを「真正生時(しんせいせいじ)」と言います。

日本では「東経135度の子午線の時刻」を日本標準時として統一して定めているため、この地域からの経度のズレを補正しなければならないのであり、このズレが「地方時差」と呼ばれるものです。これに加え、季節による時間のズレ「均時差」や、「サマータイム」による時差もあり、今回の記事では以上の3つの時差の補正について解説していきます。

地方時差の補正

日本における標準時は、先程も説明したように「東経135度の子午線の時刻」を基準としているため、これより経度に差が出る地域においては時差を補正しなければなりません。東経135度線を通る地域としては、兵庫県の明石市や淡路市などがあります。

当然のことですが、経度差が大きいほど時間のズレも大きくなるため、北海道や九州・沖縄生まれの方の場合は30分程度差が出る場合もあります。そうすると時柱が変化する可能性も大きくなるため、時差を考慮すると命式が変わる人もいるでしょう。

しかしほとんどの四柱推命の自動占い機能では、時差の補正機能が備わっていないため、もしかすると自分の命式を間違って覚えている場合も多いと思います。私の場合は12時15分東京都生まれですが、時差を考慮すると大体12時47分頃となり、時柱の変化はないのですが、もう少しで13時(未の刻)となるところでした。

経度差による時差の計算方法

当サイトの自動鑑定プログラムには、簡単な時差補正機能が備わっているため、通常はそちらを利用していただければいいのですが、自分で時差を計算したいという方や、生時が刻の堺にかかる微妙な命式の方は、以下の要領で時差を計算してください。

  • 経度一度につき、4分の時差が生じる(24時間 x 60分 ÷ 360度)
  • 明石市と生まれた都市の経度差を出し、それに4分を掛ける
  • たとえば長野県長野市は東経約138度なので、138 - 135 = 3度差となり、3 x 4 = 約12分の時差となる
  • 生地が東経135度の子午線より東にある場合は時刻をプラス、西にある場合は時刻をマイナスする

このような計算方法で時差を出しますが、生時が刻の堺にかかるような微妙な命式の場合は、小数点まできっちりと計算して正確な時差を出す必要があります。当サイトのプログラムでは都道府県単位であり、そこまで精度が高くありませんので、もし時差補正後の生時が14時59分など刻の堺にかかるような場合は、ご自身できっちりと時差を計算されることをおすすめ致します。(※今後機会があれば、より精度の高いプログラムを用意したいと考えています。)

均時差の補正

また地方時差の他に、季節によって均時差という時差が生じます。これは地球が太陽の周りを楕円形で自転・公転するため、季節によって自転速度に変化が生じ、一日の長さが変化することにより生じる時差だとされています。

ところがそれに合わせて一日の時間をその都度変化させるわけにはいかず、時計は一日24時間固定で動いているため、この時差も補正しなければならないのです。なお均時差が生じる理由については、ウィキペディアで以下のように説明されています。

  • 地球が楕円軌道を描いて太陽をまわることにより季節によって公転の角速度が異なる。
  • 赤道が地球の軌道と23°27′傾いている(地球から見ると黄道が天の赤道に対して傾いている)。そのため、太陽が黄道上を等速で動いても(黄経増加率が一定)、赤経の増加率は季節によって変化する。

ウィキペディア【均時差】より

概して均時差の値は季節によって決まっています。そしてこの均時差は毎年若干変化しますが、ほとんど問題にならない程度のようですので、以下の図の値を毎年用いても大きな誤差はありません。このため当サイトのプログラムにおいても、一律以下の値を用いています。

均時差の図

たとえば11月5日生まれの人の場合は、時差がプラス17分ほど生じるため、生時に17分をプラスします。

つまり時差の補正においては、これまでに説明した「経度による地方時差」と「均時差」の二つを計算する必要があるのです。また海外生まれの方の場合は、アメリカのように標準時が複数存在する場合もありますので、自分の生年月日時刻がどの標準時によるものなのか?ということを調べる必要があります。

サマータイムについて

戦後のGHQの占領下で、サマータイムという、時刻を標準時より一時間早めるという施策が取られたことがありました。このため、サマータイム時に生まれた人については、時刻を一時間マイナスしなければなりません。

サマータイムの実施時間は以下です。

  • 1948年5月2日午前1時~同年9月11日午後12時まで
  • 1949年4月3日午前1時~同年9月10日午後12時まで
  • 1950年5月7日午前1時~同年9月9日午後12時まで
  • 1951年5月6日午前1時~同年9月8日午後12時まで

当サイトのプログラムではサマータイムを計算する機能は備わっていません。このためサマータイム時に生まれた方につきましては、ご自身で計算を行ってください。